高浜名物とりめし弁当(シノブフーズ)
碧海郡で最後に市になった高浜
今では、ざっくりとした地域を指して呼ばれたり、特定の企業名や駅名で見かけることはあっても、自治体名としては聞かなくなった「碧海」。かつて1970(S45)年までは、「碧海郡」として存在していました。最後の碧海郡の自治体であった知立町と高浜町が市になったことで、郡は消滅します。
その、碧海郡最後の町であった高浜町、現在の高浜市の名物がスーパーでお弁当になって販売されていました。100年以上の歴史を誇るという高浜の郷土料理とは。そして、高浜ってどんなところだったっけ?
三河の一番知多寄り
高浜市は、三河の最も西に位置していて、半田市・東浦町と接する街で、碧海というと自動車産業のイメージが強いのですが、高浜市はまずは窯業。「三州瓦」というブランド名はかつて、全国ネットのニュース番組でCMが流されるほどにアピールされ、全国で唯一のかわら美術館もあるほどです。
ただ、推しているのが窯業・瓦とはいえ、実態としては臨海地区では自動車産業も盛んです。それでも窯業の街として続いているのは、良質な粘土が産出するからなんですね。
瓦に特化していることもあり、また、愛知県は瀬戸や常滑など窯業一般が盛んで知名度の高いところもあり、窯業の高浜というよりは瓦の高浜ですね。
卵の生産は盛んだったから
そんな高浜で今、熱いグルメが「高浜とりめし」です。高浜では100年以上前から食べられているもので、高浜で卵の生産が盛んになったのがきっかけとのこと。
味付けはもちろん、たまりです。あくまでも卵の生産が盛んな地域でのとりめしということで、卵を産まなくなった鶏をいかにおいしくいただくかというポイントが生かされています。
アツいお湯をかけるのもありなのね
たまり醤油の味付けで、鶏肉の炊き込みご飯なんて、もう間違いなくおいしいわけですが、なんとこのお弁当、鶏のから揚げまで入っているではありませんか。「とりめし&鶏のから揚げ」鶏好きにはたまりません。
高浜市では、それぞれのお店がアレンジする形で「高浜とりめし」での街おこしを行っているそうで、あの、大手和食チェーンのサガミでも、高浜店では「とりめし御膳」があるというのです。
一杯目はそのままいただいて、二杯目はお湯をかけてさらっといただくのも良いのだとか。確かに、たまりで味が濃いですからね!
そうそう。高浜とりめしにはマスコットキャラクター「めしどりくん」と「めしどりちゃん」がいるのですが、「瓦の粘土でできたとりめしくんコースター」なんてのがあるのも、さすが高浜です。
さらに、近隣の碧南市にある小笠原製粉のキリンラーメンとコラボ。チキンしょうゆ味の「とりめしラーメン」なんてのもあったりして、おいしそう。
コメント