あんことミルクカスタードクリームの融合 しっとり生地で意外と洋風 熊本銘菓おてもやん

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おてもやん(福田屋)

あんこにカスタード?

 お伊勢さん菓子博は、その場で全国の銘菓が手に入るのも大きな魅力です。すると試食をやっていまして、熊本銘菓の「おてもやん」を食べてみると、これが不思議。見た目にはあんこなのに味が洋菓子。これは絶対にコーヒーに合うやつだ!と購入。

 「第5回熊本県民人気コンテスト 金賞」の文字。地元で愛されている銘菓なのでしょうね。あんこ好きの東海圏民にはこれはいいんじゃないでしょうか。

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あんこの饅頭だから和菓子だと思うでしょ

 熊本銘菓のおてもやんは、一見すると饅頭生地にあんこが入っているということで、和菓子のような印象を受けるのですが、まず食感から違います。

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 あんこを包んでいるのは、熊本県産の米粉を使った生地。ふんわり感がありつつも、しっかりとした食感になっているのは米粉の影響ですね。ふっくらなのにもちもちという、見た目とはちょっと違う面白さがあります。

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あんことミルクカスタード

 そして饅頭のなかに入っているのが、あんことミルクカスタードです。しかもあんこはつぶあん。

 名古屋では、あんこと生クリームやホイップクリームを融合させることはよくあることですが、ミルクカスタードは初めてですね。

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 あんことミルクカスタードが一緒になることで、まるで洋菓子のような味わいになると同時に、つぶあんなのにしっとりななめらかさが実現されるという効果もあるのですね。つぶあんでこのなめらかさは初めてです。

 あんこの甘さは控えめで、そこにミルクカスタードなので、風味はあんこなのに後味はしっかりカスタード。

 コーヒーにあんこと生クリームを投入するような名古屋っ子が、好きにならないわけがない。コーヒーとお供に最高です。

おてもやんとは代表的な民謡

 「おてもやん」その名は熊本の代表的な民謡でして、熊本といえばかつては肥後国。「おても」は肥後の若い女性の通称で、「おてもやん」という人物が明治の終わり頃に実在したとのこと。

 そしてこの銘菓のほうの「おてもやん」は、熊本県内で活躍する「くまもと米粉インストラクター」と福田屋がコラボレーションして誕生したものだそうです。

 それにしても、あんことカスタードクリームの融合、このおいしさは名古屋に通じるものがありますね。そういえば、肥後熊本藩の初代藩主は加藤清正。名古屋っ子ですよ。

 ひょっとすると、熊本の食べ物って、名古屋っ子の舌にしっくりくるものが多かったりする?おてもやんで俄然、興味がわいてきました。いきなり団子も食べたくなってきた。

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この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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