名古屋のラジオ局を舞台にした 人生応援劇団パンジャーボンバーズのお芝居を見てきました

180617

 名古屋を中心に活動されている、人生応援劇団パンジャーボンバーズの10島目公演となる「Radio!Radio!Radio!」を栄能楽堂で見てきました。今回の物語の舞台は、名古屋にある架空のラジオ局でした。

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 栄能楽堂のステージには、これまた架空のショッピングモールのなかにあるというサテライトスタジオのラジオブースが設けられ、設定としては、県域のFM局という感じでしたね。

 劇団のメンバーもラジオに縁のある方ばかりですから、妙にリアリティーがあるといいますか、劇中の時報を、本物の時報読みの方がされていたりと、「その声、本物じゃないか」というところも。

 さらにはストーリーがですね。もともと、カリスマパーソナリティの番組を聞いていた若者たちが、そのパーソナリティに背中を押され、おのおのの世界で人生の階段を上ってきたと。

 ところが、そのカリスマパーソナリティは、とあることで突然、ラジオを去ることになってしまったと。その設定、名古屋のラジオといいますか、自分にとって被りまくりで困りますねえ。

 ただ、このお芝居では、そのパーソナリティが復帰というところで進んでいくのですけれどもね。

 考えさせられましたね。ラジオもそうですけれども、文章を書く仕事もそうです。自分の紡いだ言葉が、どのように誰に伝わるのか。本意ではなかったとしても、誤解であったとしても、傷つけていることがあるかもしれない。伝わる相手の心まで考えて、常に言葉を紡いでいるかという自問自答。

 さらには、ひょっとすると自分が紡いだ言葉が、誰かの人生の背中を押すことができていたならば。その答えはすぐにわかることではないし、わかる頃には自分も別の世界にいたりするかもしれないけれど。

 自分にとっては、言葉を生業とすることの難しさと楽しさを、改めてかみ締めることのできたお芝居でした。次回の公演も楽しみです。

地方芝居・地芝居研究―名古屋とその周辺

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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