地元の誇りをウリにする商品でさえ名古屋市外の愛知は無視?と思ったら事情が違ってた

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キリン一番搾りの広告(中日新聞)

名古屋と三重

 少し前のことになりますが、新聞のテレビ欄に地域限定のビールの広告が出ていました。愛知・三重・岐阜の東海3県の地図が描かれ、「地元の誇りをおいしさに変えて」とあります。キリンビールの「一番搾り」の広告です。

 先日、東海限定コアラのマーチの記事を書いた際に「東海をターゲットにすると愛知偏重になり、その愛知とは名古屋のことである?」という趣旨のお話をしましたが、今回はちょっと傾向が違います。

 「名古屋と三重」とは。

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東海3県各県限定のビール

 この「一番搾り」の広告では、東海3県それぞれ各県限定のビールが紹介されていました。

 愛知県限定…「名古屋づくり」濃さを極めた一杯(発売中)
 三重県限定…「三重づくり」上品な香りと苦味のきいた一杯(8.2発売)
 岐阜県限定…「岐阜づくり」木の香りそよぐ一杯(6.7発売)

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 三重県限定は三重づくり。津づくりではありません。でも、愛知県限定は名古屋づくりです。「愛知よりも名古屋」。そのネーミング、名古屋市外の人にとってはひっかかるところはあるものの、マーケティング的には正解だよなあと思ったら…。

 そうではなく。このご当地一番搾りは、「工場のある県はその工場名」「工場の無い県は県名」という法則があるそうで。

 ただ唯一、長野県限定だけはその法則から外れて「信州づくり」。長野づくりにしちゃうと、松本とか南信の人が買わないからかな…。

名古屋の誇りは「濃さ」

 この一番搾りのポイントは「地元の誇りをおいしさに変えて」です。

 三重県は「上品な香りと苦味」。上品さがありながらも、ちょっぴり苦い。美し国でありながらも、神聖な気があるイメージがよくでていますね。

 岐阜県は「木の香りそよぐ」。まさにそうですね。緑豊かで香り豊か。水と緑に囲まれた岐阜県らしさのイメージです。

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 愛知県は「濃さを極めた」。赤味噌、たまりしょうゆ、濃い、味が濃い。

 はい、そうですね。

地域ごとのキャッチコピーでは…

 キリンビールはこのような商品展開だけでなく、普段から地域ごとにキャッチコピーを設けて、地域戦略を展開しています。

 たとえば長野県は「信州のうまいにカンパイ!」やっぱり「信州」です。静岡県は「さすが静岡、ビール通!」。

 そして三重県は「三重に感謝、三重に乾杯。」岐阜県は「岐阜に感謝、岐阜に乾杯。」なのですが…。

 愛知県は全国のキリンで唯一、1県に2つキャッチコピーがあるのです。

 「ナゴヤに感謝、ナゴヤに乾杯。」「三河に感謝、三河に乾杯。」

 さすがに、工場名だから「名古屋づくり」を県全体で展開できても、「ナゴヤに感謝」では三河には感謝は伝わらない…という判断なのでしょうね。

 逆に言うと、名古屋市外でも、尾張は名古屋というキリンの判断。いいですねー。もう尾張は全体が名古屋。名古屋市外在住でも名古屋と言いたい!だから、私はキリンを支持します。

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