経済ステーションはやめたんだw

写真:テレビ東京

テレビ東京に初めてあの人が登場しました。久米宏さんです。日曜日に放送された、「久米宏経済スペシャル・新ニッポン人現わる」ゲストに小池百合子さんがいらっしゃって、往年のニュースステーション&ワールドビジネスサテライト、キャスター共演となりました。

確か、当初の仮題は「経済ステーション」となっていた気がするのですが、さすがにそれは…だったのでしょうかね。

内容は、今の20代はとにかく消費をしないという現実を、様々な視点で取り上げるというものでした。今の若者は車に所有欲が無く、海外旅行もしない。数百億円の資産を持っている20代でさえ消費はしない。といったものでした。

私はなぜか幼少の頃から、この久米宏という人には、何か惹かれるものがあります。

話している内容ですとか、思想とかそういうのは別にして、何といってもあの「立て板に水」という言葉がもうピッタリのしゃべりに、やられてしまうんですよね。小学生の頃から、日曜夜「TVスクランブル」の番組を〆る時の最後1秒も残らせずにテンポよくしゃべるあの技にあこがれたものです。

今回も、なぜ20代が消費をしないのかという分析で、今の20代が、物心ついた頃に見た世の中「バブル崩壊」から、先輩たちが「就職氷河期」であえいでいる姿を見る高校生の時代までを、世相を反映した映像をバックに、まるで口上のように語る久米さんには、久々にしびれるものがありました。

そして放送というものに対する遊び心。以前ニュースステーションでも、ラジオのスタジオセットから放送するだとか、面白いことをやっていましたが、

今回の特番でも、街頭インタビューでテレビカメラを使わず、20代の写真家・ 梅佳代さんの撮影したインタビュー風景の写真に音声だけという演出。やっぱりこの人の番組は面白い。

ニュースステーションをやめてから、他局では散々な視聴率を出していた久米さんですが、今回はテレ東で2桁乗せということで、次回もありそうな感じですね。テレ東と久米さんって相性いいかも。

テレ東のニュース番組、特にオープニングベルなんかは、めちゃくちゃシステマチックで、他局じゃあり得ないテンポのよさがありますからね。そういう部分はラジオにも通じるかも。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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