とうめい新聞廃刊の余波

写真:瀬戸中日サービスの告知チラシ

昨年10月末をもって、名古屋を代表する夕刊紙である「名古屋タイムズ」が休刊、事実上廃刊したことは記憶に新しいところですが、意外にも、身近な街の夕刊紙が先月廃刊になりました。

瀬戸市・尾張旭市・長久手町をエリアとする「とうめい新聞」という夕刊紙があったのです。

とうめい新聞は、1994(H6)年に廃刊となった、夕刊紙「日刊しんあいち」(中日新聞の前身である新愛知とは無関係)の後継紙として、地元政財界の要望によって誕生したものでした。瀬戸市内の企業に勤めていた際には職場にありましたし、瀬戸市内の金融機関には大抵置いてあり、わずか4ページの紙面ではありましたが、その存在感はありました。

しかし、そのとうめい新聞が、先月いっぱいをもって廃刊となったのです。広告収入の減少が廃刊の理由とのことですが、同じく、瀬戸市、尾張旭市、長久手町というエリアをカバーする放送局、尾張東部放送(RADIO SANQ)が2006(H18)年3月に開局したことが、大きく影響している気もします。

とうめい新聞はRADIO SANQのスポンサーでもあり、記者が地元ニュースを解説するコーナーまであったのですが…。

とはいえ、とうめい新聞を取っていなかった家にも、中日新聞の夕刊に、突然こんな折り込み広告が入ったのです。「お悔やみのお知らせについて」

とうめい新聞をとっていた人の多くは、お悔やみの欄を見るためという目的だったようで、「お悔やみのお知らせがなくなるのは困る」と言う声が上がり、これからはそのかわりに、瀬戸中日サービスが、「お悔やみのお知らせ」という折込を、夕刊に入れることとなったというのです。

もちろん、掲載は有料。瀬戸中日サービスにとっては、新しいビジネスになりますし、とうめい新聞をとらずとも、中日新聞夕刊をとっていれば、必ず折り込まれるわけで…。

昔は、陶生病院まで救急車に乗っただけで、名前まで掲載されましたものね…。>しんあいち

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