株式会社CBCラジオ誕生

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写真:中部日本放送(名古屋・中区)

CBC中部日本放送から、子会社の商号変更に関するお知らせが出されました。その商号変更というのが、連結子会社である「株式会社テクノビジョン」を「株式会社CBCラジオ」に変更するというもの。

中部日本放送子会社の商号変更に関するお知らせ(PDF)

これを聞いて、

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真っ先に思い浮かんだのは、TBSラジオとTBSテレビ、STVラジオと札幌テレビのように、それまで、ラジオとテレビを同じ会社で運営していた形態から、ラジオを分社化するのでは?ということ。

かつては、ラジオ放送を兼営していることは、放送局(テレビ局)のステイタスであったはずなのに、いつの間にか、ラジオがお荷物であるかのように、ラジオ部門を切り離して、分社化する放送局が出てきているのです。

CBCも追随するのか…とうとう、CBCもラジオ・テレビ兼営じゃなくなるのか…と思ったら、どうもそうではないらしいのです。CBCは昨年、テクノビジョンにラジオの制作業務、ラジオの放送送出業務を移しており、さらに今回、このタイミングで、ラジオの営業部門もテクノビジョンに移し、ラジオの「放送送出」と「企画制作」、そして「営業」をこの会社が担当することにすると。

営業をする際、CBCラジオの広告を集めるのに、「テクノビジョン」では意味不明なので、「CBCラジオ」という会社名に変更した、ということなのでしょう。

ですから、逆に言うと、CBCラジオのうち、放送送出、制作と営業以外については、引き続き、中部日本放送本体が担っていくわけで、前例の分社化とは意味合いが全然違うということになります。放送送出、制作、営業以外のラジオの仕事って何があるのか私にはよくわかりませんが。イベントとか?

ということは、ラジオの番組を作りたいとか思ってる人は、CBC本体じゃなくて、この子会社に入らないとダメってことか。いや、それ以前に、制作会社じゃないと、本当の現場じゃなかったりする?

CBCのアイデンティティともなっている「日本初の民間放送」。それはラジオからなんですからね。ラジオを分社化しちゃったら、その時、CBCテレビは、「日本初の民間放送の会社」じゃなくなるわけですからね。それでもやっぱり分社化の流れなのでしょうかね。

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ラジコもいいけど、ラジオもね。

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コメント

  1. tasuya より:

    こんばんは。
    近いうちに、ラジオから「中部日本放送」と言わなくなるのかな・・・
    TBSでも起きたことが、CBCでも起こるのですかね。

  2. >tasuyaさま こんばんは
    どうも、今のところはそういうことにはならない、ようです。
    今のところは…。

  3. 青い虎 より:

    toppyさまはじめまして。
    さて、CBCラジオに商号変更ということですが、CBC本体からラジオ部門について「放送送出」「企画制作」に加え「営業」まで業務委託してしまうということは、本体に残っているのは、「編成」と「総務・管理」部門しかないということでしょう。
    ということは、実質的な意味合いで分社化に近い位置づけになっているということだと思われます。
    「日本最初の民放」という称号を守りつつ、実質的にラジオは切り離すという、“「名」を取り「実」を捨てる”という方向性にしか私には見えないのですが…。

  4. あざとし より:

    IBSかと思いました。

  5. >青い虎さま はじめまして こんばんは
    確かに、仰るとおり、
    そういう見方もできると思いますし、
    実際、そうなのかもしれません。
    人の動きがどうなっているのかが、気になるところですね。
    ラジオに関わっている、中部日本放送の社員はどういう扱いなのか、
    CBCラジオのプロパー社員は、中部日本放送からの人なのか、
    その場合、本体に戻れるのか、それとも、完全に別会社なのか…。
    >あざとしさま こんばんは
    どうやら、事実上IBSも同じことのようですね。
    技術部門だけを独立させ、
    制作・営業・送出は別会社にまとめてしまうという…。

  6. とくなが より:

    私もよく知らなかったのですが、茨城放送に関しては、経営がかなり深刻なようです。
    そういう意味で言えば、今回のCBCの判断はどのように映るのか、少し注目してみたいと思います。
    大都市圏とそれ以外の地域、という見方でいけば、CBCあたりは、まだまだ大丈夫なんでしょうけど・・・。

  7. >とくながさま こんばんは
    IBSの経営は「かなり深刻」なんですか、
    具体的にどのように深刻なんでしょうか。
    教えていただきたいです。

  8. とくなが より:

    http://take2-chances.jugem.jp/?eid=419
    http://take2-chances.jugem.jp/?eid=411
    私がいつもブログでお世話になっている
    take2-chancesさんの記事の方で、
    確認させて頂きました。
    まずは、そちらをご参照ください。
    詳細は日経ビジネスの9月5日号に
    掲載されているようですが、
    実は先ほど注文したばかりですので、
    こちらは届き次第、急ぎ確認したいと思います。

  9. >とくながさま こんばんは
    ありがとうございます。実態が少しですが見えました。
    しかし、不思議ですね。
    隣の栃木県は、まあいろいろありましたけど、
    栃木放送も存続し続け、FMもテレビもあるにもかかわらず、
    茨城県は民放ラジオ1局もこの有様とは。
    300万人弱の人口の県で、県域メディアは1局。
    それでこの現状。根本的に「?」ですね。
    「地元に愛されてない」の一言で片付けらる話だったりして。

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