意外とカワイイじゃねーか、小さいの

 それは何の前触れもありませんでした。テレビの画面でいきなり、我が家の近所の森に住むあいつらが踊りだしたのです。そう、最近名古屋では顔を見ない日が無いあいつらです。

 土曜のお昼、四角い仁鶴師匠がまぁるくおさめる「生活笑百科」をいつものように見ていました。この番組、エンディングは出演者が手を振るだけなのでいつもそこでチャンネルを変えてしまうのですが、この日はたまたまそのままにしていました。すると、突然リズミカルな音楽が流れ始めました。

「♪モリゾーダンス、タップでダンス。キッコロダンス、ラップでダンス!」

 私は思わず、チャーハンをすくっていたスプーンを落としてしまいました。動いてる、あいつらが動いてる。そう、画面では2005(H17)年3月開幕の「愛・地球博」のキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」が踊っているではありませんか。いよいよアニメが放送されることになったのか、ようやく盛り上がってきたなぁと思って見ていました。

 アニメの舞台は愛知県瀬戸市・海上の森。私が小学生の頃から遊んでいた森です。そんな身近な場所が舞台になっているアニメなんて初めてですから、池が登場すれば「あれは大正池かな」などと妙な親近感を持ってしまいます。それにしても登場するキャラクターはタヌキにキツネ。そんなの実際には見たことないですけど、いるんですかね…あの森には。改めてど田舎に住んでいることを実感します。

 すると、番組の最後に告知が流れました。「アニメは月曜から金曜の夕方にも放送中です。」力が入っているなぁと思い、夕方の放送もビデオに録画して何回か見てみました。驚いたのはモリゾー・キッコロの小ささです。今まではいわゆる着ぐるみのモリゾーしか見たことがなかったので、人間よりも大きい生き物だとばかり思っていたのですが、アニメで本物を見るとタヌキよりもかなり小さい。

 キッコロに至ってはタヌキの股下くらいの大きさしかありません。大きいとばかり思っていたのであまり好きになれなかったのですが、小さくチョコチョコ動くキッコロを見ていると、結構カワイイんじゃないか?なんて思い始めました。しかもキッコロは声もカワイイ。でも、相変わらずモリゾーは目つき悪いし、声は界王さまだし…う~ん…。

 このアニメのことを東京の知り合いに話したのですが、全然知りません。私もたまたま番組に遭遇したわけで、知らなくて当然だとは思ったのですが、数週間しても「やっぱりやっとらんぞー」とのこと。

 まさか!

 そのまさかでした。このアニメは名古屋ローカルの放送だったんです。月曜から金曜は愛知・岐阜・三重のみの放送、土曜はそれに静岡、北陸3県を加えた地域だけでの放送だったんです。結局、万博で盛り上がっているのはこの地方だけなんですね。(本当は盛り上がりなんて全然感じないけど)

 ところがところが!9月からは教育テレビで全国放送されるとのこと。この東海地方の盛り上がりが、全国に広がるわけですね。

 「めちゃんこ」だの「どえりゃー」だの、こんなファンタジーなのに名古屋弁喋らせてるのね。やっぱり名古屋っ子なのねモリゾーとキッコロ。いや、瀬戸っ子か。瀬戸っ子同士、仲良くしようねキッコロ。

 横のモジャモジャした人は目つきが良くなったら考えます。

大きさ比較はこちらの絵を参考にどうぞ…。似てないって?あくまでも参考用の別物ですから。よく名前を見てくださいね??これなら文句言われないよね??

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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