名古屋鉄道は、100%子会社のスーパー・名鉄パレを、企業再生ファンドと共同設立する新会社に売却することを発表したことは以前ここでお伝えしましたが、そこまで名鉄が必死なのにはわけがありました。
5月23日に発表になった、名古屋鉄道の2005年3月期連結決算は、売上高は7,908億円と前期に比べ0.9%増加し過去最高となったものの、当期利益は58.6億円の赤字となり、前期の209億円の黒字から一転、赤字転落となりました。これは固定資産に減損会計を適用したためです。
来期はセントレア建設特需も無くなり、パレを失うことから売上高は8.1%減の7270億円を見込み、さらに不採算企業の整理統合などを進め120億円の黒字を見込んでいます。
整理統合、廃線という話題ばかりのそんな名鉄が新事業に進出という珍しい話題です。名鉄は、名古屋市に本社を置き「生活救急車」を運営するジャパンベストレスキューシステム(JBR)と7日に業務提携を結びました。
名鉄の駅の空きスペースを活用して、駅に「パソコン+生活救急車」の店舗を構え、そこを基地に水漏れ、ガラス交換、パソコン指導サービス、エアコン清掃などの出張サービスを行います。業務は全てJBRに委託します。名鉄は年間売上高1億2千万円を見込んでいます。
さらに名鉄は本業の取りこぼしを無くすため、キセル不正乗車防止システムを2007(H19)年度中までに全線に整備すると9日発表しました。これは自動改札機で乗車券に乗車駅の磁気情報を記録するもので、乗車時に自動改札機を通っていない場合、降車駅の自動改札機を通れないようにするものだそうです。
コメント