ヤング館を買い尽くせ！ねぇ…

名鉄百貨店のチラシが新聞に入っていました。そこには、あのナナちゃん人形のシルエットとともに、「ヤング館閉館セール」の文字が。そしてさらにその横には、「ヤング館を、買い尽くせ！」とも。買い尽くせ！ねぇ…。

名鉄百貨店はかつて、「名鉄百貨店本館」「メルサ駅前店」「セブン館」の3館体制をとっていました。そう、その当時の「セブン館」のイメージキャラクターだったから、あの巨大マネキン人形は「ナナちゃん」なのです。

そしてその3館を統合して、一大リニューアルを決定したのが、2003(H15)年秋のことでした。2006(H18)年にはセブン館は「ヤング館」となり、メルサ駅前店はメルサ館を経て「メンズ館」となり、その翌年、2007(H19)年3月には、「本館」「メンズ館」「ヤング館」統合リニューアルオープン、となったわけです。

あれから4年。セブン館から名を変えた「ヤング館」は、この春、3月いっぱいで閉館することになりました。つまり、一大リニューアルが失敗であったと。そして、閉館したあとのセブン館は…ヤマーダ電機♪に。「LABI名古屋駅前店（仮称）」として、秋にオープンし、名鉄には、安定した賃料が入るということになったのです。

ヤマダ電機は、2016年に竣工する、名古屋ターミナルビル跡地に建つ新しい駅ビルへの入店を、ヨドバシカメラと競って負けたわけですけれども、まさかこんなことになるとは、想像もできませんでした。ナナちゃんはそのナナちゃんである所以を失い、今度はそのマネキンである理由も失います。

秋には、赤いハッピを着させられ、「ヤマダナナ」という名前になって、家電量販店のシンボルとなるのでしょうかね。ヤング館を買い尽くせ！もう…ナナちゃんも売っちゃったら？

ナナちゃんが見納めになることは無いと思いますが、ナナちゃんがマネキンである理由は、もうすぐ無くなりそうです。今のうちにぜひ。