通りがかったので東山タワーを見てきました

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昭和区にあります「東山タワー」こと、中京テレビ放送センター。

東山タワーと言いますと、一般的には、東山動植物園のところにあります、鉛筆の形をした、東山スカイタワーをイメージされることも多く今ではこちらを東山タワーと言う人は少なくなり、じゃあ、中京テレビ放送センターなのだから、中京テレビのタワーと言えばいいのかといいますと、

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所有者は相変わらず中京テレビですけれども、ここから中京テレビが電波を出していたのはアナログ放送だった頃。地デジになった今、ここから電波を出しているのは、名古屋高速道路公社、NTTドコモ、そして、名古屋を拠点とするFMラジオ放送ですので、中京テレビのタワーというのも何だか…です。

その中京テレビは、いよいよ来年3月から、ささしまライブ24地区の新社屋建設に着手し、2016(H28)年秋には全面移転し、この昭和区からはいなくなることになっていますが、この東山タワーはその後も存続することが決まっています。誰の所有物として存続するのかはわかりませんが。

さて、ここから電波を出している放送局は、NHK-FM、FM AICHI、ZIP-FM、以上3つのFMラジオ放送局ということになるのですが、来年4月に、新しいラジオ局、エフエムインターウェーブなごや、東京のInterFMの名古屋局が開局することになっています。

2月より試験放送を開始するとのことで、そろそろ工事なども始まってるのではないかと、通りがかりに外から覗いてみました。まず、アンテナ構成ですが、特に変わっていません。

かつてアナログテレビ放送に使われていた、中京テレビとテレビ愛知のアンテナは外されており、その下に、中京テレビの地デジの予備アンテナ、さらにその下に、上下2段でFMの送信アンテナがついています。

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上が、NHK-FM名古屋とFM AICHIの共用アンテナ、下が、ZIP-FMのアンテナです。現段階で、アンテナは増えていません。2月には試験放送を開始するということは、試験電波発射はそれよりもさらに前、タイミングを考えると、InterFM名古屋は、独自のアンテナを設置するわけではなく、NHK-FMとFM AICHIが共用しているアンテナか、ZIP-FMとの共用という形になるということでしょう。

なんとなくですが、上段のアンテナを、NHK-FM、FM-AICHI、InterFM名古屋の3局で共用するのではないか、と思います。ええ、なんとなく、ですが。

アンテナを共用するということは、電波の指向性を、InterFM名古屋だけ変えるということは、しないのではないかということ。地デジのテレビの場合は、電気的に指向性をつけることがありますが、FMラジオのアンテナ共用で、異なる指向性を持たせるということは、考えにくいですよね。

NHK-FMとFM AICHIは、それぞれ出力10kW、ERP(特定方向への実効輻射電力)39kWであるのに対し、InterFM名古屋は、出力5kW、ERP18kWと発表されています。ですので、来年春に開局するInterFM名古屋の電波の飛び方は、今のNHK-FMとFM AICHIと全く同じながら、その電波の強さは全くの半分と、そういうことになりそうですね。

かつて、三国山の山頂からバリバリ南西に電波を出していた、RADIO-iのような、三重県で聞こえすぎたり、愛知県西部で入りにくかったりといった偏りは無い一方で、現時点で、NHK-FMやFM AICHIの入りが悪いところでは、出力半分のInterFM名古屋は、それ以上に厳しいということになりますから、岐阜県の中濃、東濃では絶望的かもしれませんね。

この感じだと、そろそろ、試験電波が出るかも?

【追記14.02.26】
なかなか試験電波が出ない状況が続き、リリースも「2月から発射」から「2月下旬から発射」そして「2月下旬~3月上旬発射」と、次々と繰り下げになっています。itoyuさまの情報によりますと、ZIP-FMの下に別途スーパーゲイン4段4面が取り付けられたとのことで、InterFM NAGOYAは単独のアンテナでの送信となりそうです。

東山タワーは、NHK-FM、FM AICHI、ZIP-FMの3波に加え、CBCラジオと東海ラジオのFMサイマルのアンテナが乗っかる計画だったものが、InterFM NAGOYAが乗ることで、調整が続いているということでしたので、結果としてInterFM NAGOYAが単独でアンテナを設置した意味は、調整に何らかの結論が出た結果だと思われます。

InterFM“WEEKEND CRUISE”

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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コメント

  1. mys より:

    送信アンテナの状況は気になっていましたが、特に変わっていないのですね。

    コスト的に新しいアンテナを増やすよりも、既にあるFM局のアンテナと共用する形になる可能性が高いです。
    NHK-FMとFM-AICHIが共用という事は、ZIP-FMとInterFM名古屋での共用でしょうか。
    アンテナ追加よりも共用の方がコストも時間もかかりませんので。
    送信設備の方は準備は整っているかもしれないですね。

    新たなアンテナ設置は凄くコストがかかります。
    三国山送信所が残っていれば・・・

    支社の方も看板が出ておりますし、スタジオの放送設備も準備はどこまで進んでいるのか気になります。
    来年2月の試験放送よりも早く、試験電波は発射されるのかも気になるところ、試験的に電波が発射されるのももう目の前でしょうね。
    もしかしたら今年中に電波が出てくるかも?

    試験放送などの内容も気になります。
    実はRADIO-iの時も試験放送を聞いていましたが、内容は洋楽などのノンストップに愛称、コールサイン、周波数などのアナウンス、まあいたって普通かな?という感じでしたが、今回も同じ感じか、InterFMがそのまま(ありえない?)流れてくるか?ですね。

  2. TOPPY/川合登志和 トッピー より:

    >mysさま コメントありがとうございます

    これは私見ですが、共用するのであれば、
    下のZIP-FMとの共用よりは、上のFM AICHIとNHKと3局共用を
    選ぶのではないかな?と。ただでさえ電波が弱いので、
    地上高を少しでも…ということになりそうな。

    参考になるかどうかはわかりませんが、テレビ愛知が開局した際には、
    試験電波は同じ曲の繰り返し、試験放送はテレビ東京の番組のビデオを
    流していましたね。ひょっとすると東京のInterFMをそのままというのも
    あるかもしれません。同じ放送局ですからね。

  3. mys より:

    レスありがとうございます。
    確かに地上高を稼ぐために、あり得ると思います。
    ところでスタジオと送信所はどのように結ぶのかも気になります。
    光ファイバーかマイクロ波辺りでしょうかね。

    InterFM本社から名古屋支社までどのように番組を受けるのかも知りたいです。
    これは衛星経由の可能性も高そうですが。

    テレビ愛知の試験放送は見たことがないですが、テレビの場合はカラーバーが表示されているイメージがあります。

    いずれにしても準備がどこまで進んでいるかわかりませんし、試験電波がいつ発射されるかも関係者以外はわからないでしょう。

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