栄能楽堂(名古屋・中区)
栄のビルに能楽堂があるとは知りませんでした
先月、私が担当しております、コミュニティFMのラジオ番組にゲストでお越しいただきまして、告知をさせていただきました笛吹きふえこさんの篠笛コンサート「響」に行ってきました。会場は栄の能楽堂。恥ずかしながら、栄に能楽堂があるとは知りませんでした。都会のビルのなかにある空間で非日常のひととき…。
今回のコンサートは、篠笛教室「心音舎」の設立を記念して開かれたもので、三部構成となっていました。一部は、龍笛と祈りの舞、篠笛二重奏。二部は、篠笛とピアノのユニット星空ラマンによる演奏。そして三部はセッションとして、篠笛とロックの融合も体感することができました。
半年間という準備期間を経ての開催で、心音舎を設立された笛吹きふえこさんの想いが詰まったコンサート。能楽堂にたくさんの竹灯篭という視覚的に幻想的な空間で、タイムドメインスピーカーの技術を使い、発せられる音を忠実に再現して耳に届けるという、伝統と現在の技術の融合にもなっていました。
ふえこさんと、そのふえこさんの人生を、篠笛へと誘った師匠との共演、ジャンルを越えたセッションは、音の響きを楽しむだけでなく、思いはいつか届いて形になる、それが具現化されたコンサートなのだな…と感じることができました。
ふえこさんは、こういった時間、空間が、非日常ではなく、特別ではなく、いつでも身近に味わうことができるようにと、これから活動を続けられていかれるとのことですので、近いうちにまた機会があると思います。日本人の心の奥底にあるものを響かせる篠笛の音色、ぜひ、次回の開催に足を運んでみてください。
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心音舎
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