ひきずり
本当は大晦日に食べるものだけど早めに
名古屋では年末になると「ひきずり」を食べる習慣があります。ひきずりとは鶏肉のすきやき、その語源にはいくつか通説がありますが、なかでも、鶏肉はしっかりと火を通さないといけないことから、鶏肉のすき焼きは肉を鍋底でじっくりひきずって食べる、その様子から「ひきずり」になったという説が有力です。
また、その「ひきずり」を年末に食べることで、年末にひきずり倒し、翌年に悪いことをひきずらないという験担ぎにもなっています。
わが家ではこれまで、その験担ぎはしておこうと、大晦日にすき焼きを食べることを毎年恒例にしてきたのですが、今年は本来のひきずりである、鶏肉のすき焼きをあえてクリスマスに作ってみました。
本当は名古屋コーチンといきたいところですが、まあ、そこは国産鶏ということで、ただ、卵はちょっと高めの贅沢なのにしました。
いやあ、懐かしい味ですね。そういえば昔は、この味をよく食べていたような記憶がよみがえりました。
牛肉と違って鶏肉は脂も少なめでさっぱり、そのため、すき焼きの味そのものがしっかり感じられますし、やはり鶏肉と卵の相性は親子丼で実証済、まろやかでハーモニーばっちりですね。
そして、ネギは鶏肉の方が合いますね!鶏がネギ背負ってきた感じです。
ちなみに、農林水産省によりますと、このひきずりには、津島市越津町産の「越津ネギ」を入れるのが江戸時代は定番だったとのことです。今度は、そこにもこだわりたいものです。
まあ、クリスマスですので、ケーキもいただきました。
いかがですか?今年の大晦日は、名古屋の伝統で「ひきずり」特に、来年に何かをひきずりたくない方、オススメです。
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