ジバニャンの恵方巻・ジバニャンの恵方巻ロールケーキ(イオン)
恵方巻はなぜ浸透した
いつのまにか、節分商戦の主役となっている「恵方巻」。特にイオンでは今年、子どもたちに大人気の妖怪ウォッチとコラボして、「ジバニャンの恵方巻」と「ジバニャンの恵方巻ロールケーキ」を展開。事前に予約も受付し、予約受取専用カウンターを設けるほどまでに賑わっていました。
私は、恵方巻については、「地元の風習ではない」という点と「由来のひとつがいかがわしい」という理由で避けてきましたが、そもそも、そんな恵方巻がなぜ各地で受け入れられるようになったのでしょうか。
利益率がいいのでしょうね
流通関係者に「恵方巻」について話を伺ったところ、開口一番。
「だって豆売ったって儲からないですもん」
そうですよね。きっと、恵方巻は利益率いいんでしょうね。なかには、この節分の日はお店の生産能力を恵方巻にフルで投入し、お弁当やお惣菜をもう作らないなんてところもあるほどだそうで。この日だけは圧倒的に売れますし、利益率も高いとなれば、スーパー側も全力で恵方巻に注力するのは当然のことでしょう。
ジバニャンの恵方巻は、箱のなかに入っているプラスチックケースに上半身だけのジバニャンが描かれ、恵方巻に巻かれた玉子が、ジバニャンの腹巻に見立てられていて、これはかわいい。子どもも喜びますよねそりゃ。
じゃあなぜ受け入れられたのか
売りたい側の理屈はわかりましたが、なぜ、これほどまでに受け入れられたのでしょうか。それはもう主婦に聞けばわかります。こちらも開口一番。
「節分が毎月あってもいいくらいだわ」
そうなんですよね。もう、節分は恵方巻と決まってしまえば、おかずを考える必要なし。しかも、スーパーで恵方巻を買って帰ればいいわけですから、完全手抜きデーになるわけなんですよね。これが受け入れられた理由にもう、間違いないでしょう。
ジバニャンの恵方巻。これ、「妖怪ウォッチの恵方巻」じゃなくて「ジバニャンの恵方巻」ってところがポイントですよね。年末の紅白歌合戦でも思いましたけど、主人公のはずのケータ君の扱い、ほんと…酷いよね。賑やかな側面じゃない方に、ひとりでポツン。
恵方巻自体は受け入れざるを得ない
ただ、その、由来の一説を考えると、恵方巻を黙ってまるかぶりする、これを娘にさせるというのは、到底受け入れられるものではありません。それを力説していたら…。
「だったら、切って食べればいい話じゃないの。巻き寿司自体には何の問題もないでしょ」
これには、反論できず。結局わが家も、恵方巻が食卓に上ることになったのでありました。
でもやっぱり、まるかぶりはやめたほうがいいですよ。名古屋のデパートで、豚肉に味噌を塗って、揚げ忘れた生の状態の恵方巻が販売されたそうじゃないですか。恵方巻の風習が無い街で無理をするから、そんなことが起きてしまうのです。それにしても、豚肉を揚げ忘れても、味噌は塗り忘れないのがさすが名古屋です。
これ、もし、まるかぶりしたと想像してみてくださいよ。生の豚肉の食感に違和感を感じても、黙って一本食べきらなきゃいけないのがまるかぶりですから、豚肉を生のまま、全部食べてしまう可能性があったと…怖い…。
異物混入のご時世にも、その由来の一説を考えても、わが家ではこれからも、恵方巻はしっかり切って、いただきます。
※フォロワーさんとの会話をもとに構成しております。いつもありがとうございます。
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