FM AICHIが「@FM(アットエフエム)」に…なぜそうなったのか勝手に考察

150228

かつての愛称「P-POP STAION 80.7」だった頃

開局以来初の本格局名変更

 現存するなかで日本で最も古い民放FM局である「FM AICHI」が、開局以来ずっと使用してきたその名から、この春、「@FM(アットエフエム)」に呼称を変更すると発表しました。

 これまでにも「FMA(エフエムエー)」や「P-POP STATION80.7(ピーポップステーションエイトオーセブン)」といった、愛称を設定したことはありましたが、その間も「FM AICHI(FM愛知)」という呼称を変更することはなく、FM AICHIという名称はずっと使用され続けてきました。

 ところが今回は完全移行。全てを「@FM」に移行するとのことですから、春からは「エフエム愛知」は社名としてのみ存在することとなります。

 番組も大きく変わるようです。

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午後1時からの新番組「Radio Freaks」には…

 午後1時からの新番組は「Radio Freaks」。月曜には、地方局では番組を初めて担当するという赤坂泰彦さん。他の曜日も、首都圏のラジオ局で活躍されている松本ともこさん、さらには、かつては岐阜放送からFM AICHI、ZIP-FMを経て関東へと進出していった間宮優希さんが登場と、力が入っています。

 間宮優希さんは、この地方ではラジオだけでなく、テレビ愛知の音楽番組や、メ~テレの地元版トゥナイトとも言われた「夜だMONDE」でレポーターもされていらっしゃいましたよね。

 FM AICHIがここまで力を入れるのには理由があります。

聴取率4位が定位置になってしまっている

 かつて名古屋は、聴取率調査でAMが強くFMが弱いという時代が長かったのですが、ここ最近の調査では、FM AICHIのライバルであるZIP-FMが4連覇を果たしました。だからといって「FMが強くなった」わけではなく、FM AICHIは昔も今もずっと4位に甘んじています。

 また、この秋にはCBCラジオと東海ラジオもFMで聞けるようになることから、このまま4位を定位置とするわけにはいかない、FMに進出してくるAM局にさらに圧迫されるわけにはいかないと、対策が必要であったことが伺えます。4年後の開局50周年は、今よりはもう少し、いい状態で迎えたいというわけですね。

「@アット」といえば

 この地方で、ラジオで「@」といえば。CBCが「@(あっと)言わせるCBC」というキャッチフレーズを採用していた時代があります。あの頃は街にイメージとして「@」が溢れていました。それは15年前。2000(H12)年のこと。今や「@」はイメージ的な存在ではなく、実用として生活に溶け込んでいます。

 実際、Twitterでは、@アットマークの後ろにIDをつけることで、リプライ(メッセージ)が届けられます。この「@FM」の発表によって、Twitterで「FM」というアカウントを持っていらっしゃる外国の方のところには、意味不明な日本語のリプライ(メッセージ)が、無数に飛び込んでいることでしょう。迷惑でしょうに。

勝手に推測

 なぜ「@(アット)エフエム」なのかを勝手に推測してみましょう。

 第一に、この名古屋地区の聴取率調査で4連覇を果たしている、ZIP-FMの存在がちらつきます。「ジップエフエム」この語感にあやかりたかったのではないでしょうか。

「○ッ○エフエム」

 なぜ「@」なのか。公式な理由としては「愛知のAを想起」「@(ここ)」場所と居場所という意味がこめられているとのこと。

 ○ッ○エフエムで、愛知の「A」となると、「アッ○エフエム」にしぼられます。

 では、「アッアエフエム」から「アッンエフエム」まで全部入れてみて、使えそうなものをピックアップしてみましょうか。

アッカエフエム…聴取率がさらに悪化しそうで×
アッソエフエム…誰からも無視されそうで×
アットエフエム…これしかないか…
アップエフエム…いいけどアップは「UP」Aじゃない×
アッホエフエム…あほだから×
アッポエフエム…空手チョップかよ×

 アットエフエムしか無いか。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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