瀬戸市文化センター(愛知・瀬戸市)
送られてくるしまじろうグッズ
岡山のテレビせとうちをキー局に、北はテレビ北海道から南は沖縄テレビまで全国32局ネット、さらに衛星でもBS11で放送されている「しまじろうのわお!」。言わずとしれたベネッセコーポレーションの子ども向けアニメ&バラエティ番組です。
全国に6局しかないテレビ東京系列中心での放送にもかかわらず、地上波で放送されていないのはわずか6府県(富山・岐阜・京都・兵庫・高知・宮崎)と、ほとんどの地域で放送され、さらにBS11でも放送されているところに、ベネッセのパワーを感じます。
妊娠した時点で、たまひよアプリを利用するために情報を登録しますと…子どもの成長に合わせて、ベネッセからもはやDMとは言えない、「こどもちゃれんじ」に勧誘するための、しまじろうのおもちゃが送られてきますので、どうしたって、子どもはしまじろうに親しみを持ってしまうわけです。
そんな、しまじろうが近所でコンサートをやるというので、見に行ってきました。普段のDM攻勢からいろいろと想像していたのですが…逆でした。
全国津々浦々をめぐるしまじろう
出先の可児市でふと、しまじろうのポスターが貼ってあるのを見かけました。そこには「しまじろうコンサート」の文字。開催場所は瀬戸市文化センターとなっています。
しまじろうが瀬戸まで来るのか…と一瞬思いましたが、瀬戸市文化センターは立派なホールで、今年度はNHKの「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」も巡回でやってきていたので、それ自体は特筆すべきことでもありません。
それで調べてみましたら、この「しまじろうコンサート」は毎年、全47都道府県を巡回公演したうえで、さらにそれにプラスして各地をまわっているんですね。まあ、コンサートという主旨もありつつも、こどもちゃれんじの販促みたいなものだからなあ…とこのときは思ったのです。
やっぱりハマってしまった娘
これまでにも娘には、ハウジングセンターでピカチュウのステージを見せたり、日本ガイシホールで開催されたNHKEテレオールスター勢ぞろいの「ワンワンといっしょ」を見せたりしてきたのですが、実際に見たキャラクターへの思い入れが急に強くなるのを感じていましたので、しまじろうも見せてしまったら…。いや、それよりも、リアルなショーを見ることで感性を磨いてくれることを優先しようと、しまじろうコンサートに連れて行きました。
やっぱりどんなコンサートでも、曲を知ってないと面白さ半減ですよね。なので、今年のしまじろうコンサートのセットリストの動画を、1週間前から娘に何度も見せて刷り込みました。1歳は吸収も早いですね。驚きます。
そして当日、やってきました瀬戸市文化センター。自分が小学生の頃にできた施設で、そういえばその昔、ここのステージでトロンボーンを吹いたよなあなんて、遠い思い出がよみがえります。
意外だった「何もない」
案の定。知っている曲をしまじろうたちが歌うので娘は楽しそう。そして、脚本やセットがしっかりしていますね。さすが「興行」ですね。
ロビーではグッズも売られていて、入口では来場記念の写真撮影の列があったりしたのですが…無いのです。
てっきり、アンケートなんか渡されて「こどもちゃれんじをどう思いますか?」だとか聞かれて住所とか書かされたり、テレビ番組「しまじろうのわお!」のPRチラシや、こどもちゃれんじの勧誘パンフレットを渡されたりなんてことがあるかと思ったら、何も渡されませんし、何も聞かれないのです。
考えてみればそうですよね。しまじろうコンサートに来ているということは、もう、既にベネッセの顧客である可能性も高いですし、そもそもが「こどもちゃれんじ」も、テレビせとうちの「しまじろうのわお!」も知っているに決まっているし、どんなアピールをしても過剰アプローチになりかねませんものね。
だからあえて、何もしない…と。
娘はまだ1歳。自分に1歳の記憶がないように、きっと今回のしまじろうコンサートのことも大きくなったら思い出せないのだろうけど、商売とはいえクリエイターが真剣に全力で作り上げているものを、目の前で実際に見るということは、きっと刺激になるはずだから、行ってよかったです。
まあそれ以前に、テレビ東京系列研究家の娘としては、しまじろうはやっぱり「必修」です。
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