アオキーズピザの折込チラシ
テレビから流れてきたのは懐かしい?CM
赤いテーブルの上に、皿に乗った手羽先を置きながら、どこかなまった発音で「手羽先~」というCMを見かけて…。
「あれ?、台湾料理の『味仙』、また昔のCMに戻したのかな?」
と思ったら、「手羽先~」のあとが「台湾ラーメン」ではなかったのです。実はこれ、ピザのCM。
昨今、名古屋では「台湾ラーメン」に始まった、名古屋オリジナルの台湾である「名ばかり台湾メニュー」が、台湾まぜそば、台湾丼、台湾カレー、台湾おろしきしめん、台湾ナポリタンと増殖していますが…。
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とうとう「台湾ピザ」の登場です。しかも、「手羽先~!台湾ピザ~!おいしいよ~!」って、そのCMは…。
アオキーズピザのCMでした
「台湾ピザ」を今回発売したのは、名古屋を中心に「東海地区No.1デリバリーピザ」を名乗る「アオキーズピザ(AOKI’S PIZZA)」です。この会社は、これまでにも特徴的なCMを作ることでも知られており、名古屋のローカルCMを語る上では外せない会社です。
とはいえ、ずっと同じものを流している、いわゆる「定番ローカルCM」というイメージではなく、新商品にまつわる特徴的なCMを、その発売時期にだけ大量投下するというスタイルをとっています。
2006(H18)年に「ドラゴンズ承認・ドラマヨ」を発売した際には、落合福嗣さんに「父ちゃんガンバレー」タイロン・ウッズ選手(当時)に「でらうめえがや」と言わせたり…
2009(H21)年に「肉巻きスーパーデラックス」を発売した際には、田原俊彦さんにダンスをしながら「いとまきのうた」の替え歌で、「にーくーまきまき、にーくーまきまき」と歌わせたり…
ビリーズブートキャンプが大流行した時には、小島よしおさんを起用して、外国人を周囲に配置して似せているにもかかわらず、音楽はマヌケなものを使ったりと…
ローカルCMでありながら、どう見ても予算は少なめなんですけど、果敢な意欲作が多いのです。
地元の企業だからこそ「地元コラボ」
ピザに限らず、かつては、名古屋では絶大なブランド力を誇った「地元ブランド」ですけれども、ここ最近は全国区企業も名古屋対策をして「地元感」を出すようになっており、名古屋における地元企業の優位性は次第に弱まっています。
そんななか、アオキーズピザはここ最近「地元感」を前面に出すようになっており、2014(H26)年からは地元企業との「地元コラボ」商品を出すことで、さらに地域密着型の宅配ピザチェーンとしての存在感をアピールしています。
ただ、アオキーズピザですから、そのコラボも一筋縄ではいきません。なんと、第一弾は豊橋市の有楽製菓・ブラックサンダーとコラボをした「ピザブラックサンダー」。地元コラボの第一弾が、チョコレート菓子という奇抜さ。大きな話題となりました。
続いて第二弾は、豊橋市の赤からとコラボした「赤からコーチンつくねピザ」。赤からの名物といえば、名古屋コーチンの鍋。鍋ですよ。チョコレート菓子の次は鍋。やはりアオキーズピザの発想はすごい。
「台湾ピザ」はもちろんあそことのコラボ
今回、アオキーズピザが地元コラボ第3弾として投入したのは「台湾ピザ」
前述のとおり、名古屋では今、空前の台湾ブームが巻き起こっていますから、時流に乗っています。もちろん、名古屋で台湾といえば、台湾料理の「味仙」。今回のアオキーズピザの台湾ピザには、味仙手作りミンチが入っているという本格派。
そして、CMです。(公式)
かつて味仙が流していた、「手羽先~、台湾ラーメン、台湾ちまき、本場の味、おいしいよ~」を見事パロディ。
しかも、BGMまでかなり似せてあります。似せてあるということは、今回のBGMはオリジナルってことですかねこれは…。
さらに「手羽先~」は、CMパロのために言ってるわけではなくて、「台湾ピザ」と同時注文で、味仙の手羽先を一緒に宅配してくれるのだとか。限定とはいえ、デリバリーピザチェーンが手羽先も宅配するとは…さすが、台湾、じゃない、名古屋です。
なんと、台湾ピザを買うと、台湾旅行が抽選で当たるそうで、「台湾ピザセットを食べて本場台湾へ行こう!」…だそうですが、本場台湾には台湾ピザは無いですけどね。
ああ、さすがに、「台湾ピザ」が本場台湾ではないという自覚はあるのね。だから、パロディCMで、味仙のCMにはあった「本場の味~」の部分は、使わなかったのね。
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