知多半島
帰り道は中部地方の玄関でもある
台湾から中部空港(セントレア)へと帰ってきました。私にとっては帰り道でも、日本を訪れる外国人観光客にとっては、中部の玄関です。中部へとやってくる外国人に対して、セントレアではどのようなアピールが行なわれているのか…。
かつて数年前は、名古屋で観光?中部で観光?といった感じで、申し訳程度のPRしかなかったのですが…。変わりましたね。しかし、中部の見どころが琵琶湖?京都?
Welcome to 「Central Japan」
飛行機を降りてセントレアに入ると、そこにはデジタルサイネージのモニターが。台湾便で降りているため、台湾向けの漢字で「ようこそ中部へ」といった文言とともに、綺麗な水面が映っています。どこの海かな?と思ったら。
「琵琶湖」
え?琵琶湖?滋賀県って中部でしたっけ。
すると、大きな「Welcome to Central Japan」の文字。「CHUBU」と言うといかにも中部だけど「Central Japan」というと、なんかかっこよく見える不思議。
地図とともに各地の写真が。「NAGOYA」「SHIRAKAWA-GO」「TAKAYAMA」「ISE」「Mt.FUJI」「TATEYAMA KUROBE」いいですね。まさに魅力的な中部。そして「KYOTO」。
京都!?今度は京都が中部になっていました。
別の「Welcome to Central Japan」の看板には「京都清水寺」。
もう、滋賀も京都も中部です。
それにしても「Central Japan」という言葉には力がありますね。まるで、日本の中心かのように錯覚させるマジックワード。「東海・TOKAI」「中部・CHUBU」には無い、虚構な力があります。外国のハッカー集団から「Narita Airport」と「Central Japan Airport」の2つだけがサイバー攻撃されたのもきっとそうでしょう。「Central Japan」が、まさか地方空港とは…思わなかったのでしょう。
武将隊に忍者空港
そして、「WELCOME TO NAGOYA」の看板には「おもてなし武将隊」の姿が。全国各地がキャラクターで浮かれていた中で、「武将」に目をつけて、全国で初めて「武将隊」を作り上げた、名古屋市長の目の付け所は否定できませんね。
さらには、このセントレア自体が「忍者空港」になっていて、カウンターのあちこちには忍者の姿が。
忍者といえば、伊賀・三重ですが、まあ、三重はね。船でもこの空港と直結していますし、「忍者を奪われた!」とは言われないでしょう。セントレアに限っては。「徳川家康と服部半蔵忍者隊」を三重県の人がどう思ってるのかは、知りません。
昇龍道として中部をアピール
セントレアから高山、白川郷、黒部など、南から北へ中部を竜が昇るがごとく、外国人に観光していただきたいということで設定された「昇龍道」。
空港には青く光るドラゴンの姿が。青いのはやはり、名古屋だからでしょうか。ドラゴン、ブルー。
と思ったら、豊田合成のLEDでした。青色LEDのほうね。そっちも名古屋に縁がありましたね。
こういう感じでアピールされてるのね。まあ、滋賀や京都が入っていることについて、ネタ的な扱いをしましたけど、距離的には全然近いですし、変に縄張り意識を持つよりは全然いいことでしょうね。
ただ、「外国人観光の名古屋飛ばし」も切実な問題で。このセントレアに降り立った外国人観光客のうち、名古屋そのものを観光する人の割合は、果たして、どれくらいなのでしょうかね…。
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