台湾で「名古屋ラーメン」を探してお店にたどり着くも…ブームは去った?厳しい現実

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熱烈一番亭の「名古屋ラーメン」

昨年秋に話題になった「名古屋」拉麺

 名古屋の名物ラーメンといえば「台湾ラーメン」。これは、名古屋の台湾料理店が開発したメニューで、本場台湾には無いこともよく知られています。かつて当サイトでは3年前、台湾で「台湾ラーメン」と言ったらどのようなものが出てくるのか?を捜索したことがありました。

 まったくの別物が出てきまして、3年前の時点では台湾で名古屋流の台湾ラーメンを探し出すことはできなかったのですが…。

 ところが昨年、台湾で名古屋流の台湾ラーメンを出すお店があると話題になったことがありました。それは食べたい!と思い、ようやく訪れることができたのです。しかし…。

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台湾の人も驚く名古屋の台湾ブランド力

 名古屋では数年前から、「何でも台湾化」するブームが発生しており、台湾ラーメンのように辛い味つけのひき肉とニラさえ乗っければ、何でも「台湾○○」になってしまうという現象が起きています。

 「台湾まぜそば」「台湾カレー」「台湾ナポリタン」「台湾チャーハン」

 さらに、名古屋には街中に「台湾料理店」があり、台湾の人が「なぜ名古屋にはこんなにも台湾料理店が!?」と驚いたという話も聞きました。なかには、中国人が経営してる、実は台湾と縁は無い台湾料理店もあるそうです。

 そんな名古屋から、名古屋オリジナルの「台湾ラーメン」が逆輸入されたのです。

台湾に台湾ラーメンを持ち込んだのは三重県の会社

 三重県に本社を置くラーメンチェーン「ダイム」。「あじへい」や「熱烈一番亭」といったラーメン店だけでなく、焼肉、とんかつ、中華料理など数多くの飲食店業態を全国に展開している会社です。

 そんなダイムが運営する「熱烈一番亭」が台湾に進出。そこで「台湾ラーメン」を出すことになったのですが、台湾で台湾に無いのに「台湾拉麺」と名乗るわけにはいきません。そこで、台湾ラーメンに「名古屋拉麺」と名づけて出したのです。

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 桃園空港にお店を構えていたことから日本人の目にとまり、SNSで拡散されて昨年話題となり、名古屋の中京テレビ「PS純金」でも紹介されました。

単独店舗で食べようと思ったら…

 台湾で「名古屋拉麺」として出されている「台湾ラーメン」を食べてみたい!どうせなら、空港のフードコートじゃなくて単独店舗で食べてみたい!と、日本のサイトでも現地版のサイトでも店舗が現存することを確認して、台北駅から程近い「青島西路店」に行ってみたら…。

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 お店、なくなっていました。

 リサーチが甘いと言えばそれまでなのですけれどもね。でもふと、熱烈一番亭の日本の店舗一覧を見ても、三重8、愛知5、岐阜1、奈良1と、15店舗。こんなものだったっけ…。

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 実は、台湾では今から3年ほど前に「日本のラーメンブーム」が巻き起こり、定着したお店もあるものの、一過性のブームだった側面もあるそうで。そういえば、先日のブログに書いたくまモンのカフェ「KUMA cafe」に併設されていた「味千ラーメン」も「九州食堂」に衣替えしていました。ちなみに、「味千」は熊本、名古屋で台湾ラーメンを発明したのは「味仙」です。来月、東京に進出しますね。

 名古屋の台湾ブームはまだまだ終息する気配はありませんが、台湾でのラーメンブームは正念場ですね。台湾には名古屋のラーメンのもう一角、スガキヤも進出しています。

 こちらも、3年前の取材時には23店舗あったお店が20店舗となっています。

 次に台湾に訪れるときには、他の店舗がちゃんと営業しているかどうかを確認して…。そのときまで「名古屋拉麺」ありますように。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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