瀬戸らしく?食べごたえとクリームの味わい存分のロールケーキ・品野ロール

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品野ロール(栄泉堂)

お正月の手土産にロールケーキ

 お正月の手土産にロールケーキをと考えたのですが、一時期の爆発的なロールケーキブームは一段落し、今ではそのブームの中で不動の地位を獲得したものだけが残った……という状況ですよね。そして一口にロールケーキといっても様々な商品があります。

 チェーン展開しているお店もあれば、地域で評判のロールケーキを製造し続けている洋菓子店もあります。今回は陶器の街・愛知県瀬戸市で評判の「品野ロール」を買うことにしました。

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品野信用組合の痕跡

 品野という地域は、瀬戸市でありながら今もかつての品野町の独特な雰囲気を残しています。瀬戸市に編入されたのは1959(S34)年1月1日ですから、来年の元日で60周年ということになります。今も建物だけが残っている愛知銀行品野支店がその独立性を物語ります。この支店は2016(H28)年の11月18日に営業を終了し、現在は近隣のバロー品野店にATMを残しているのみです。

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 山間地域の支店にしては立派に見えます。実はこの支店、かつては信用組合の本店だったんです。1973(S48)年4月1日まで存在した品野信用組合。品野町が瀬戸市に編入されたあとも14年以上にわたって信組は単独で残っていたのですね。その品野信用組合が中央相互銀行と合併。中央相互銀行品野支店として引き継がれたものでした。中央相互銀行は1989(H元)年に愛知銀行に。だから、一支店の風格ではないわけです。

品野ロールのお店って感じ

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 話を戻しまして。そんな品野の名前がついたロールケーキを作っているのは「栄泉堂」。いかにも和菓子店という感じの名前ですが、品野ロールの大きな看板が掲げられており、そのために駐車場も拡張したかのように見せます。正月から手土産用に買い求める客でごった返していて、人気のほどが伺えます。

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 ロールケーキには「Patisserie EISENDO」と書かれたハートの形をしたシールが貼られており、これだと同じ名前でも、どう見ても間違いなく洋菓子店ですね。

ふわっともちっと食べ応え充分

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 一見すると、フルーツも何も入っていない飾り気の無いロールケーキなのですが、それで評判ということは、相当なものですよね。

 いただいてみますと、まず、生地のしっとり加減がすごいですね。そしてもっちもち。さらには生クリームとカスタードクリームがダブルで入っているのですが、その入り加減が絶妙。生地とのバランスも計算されてる感じですね。

 ふわっともちっと、クリーム感もちょうどいいという。でも、けっして軽くはありません、食べ応え充分です。その感じが瀬戸っぽいですね。満足感。いや、品野っぽいと言うべきでしょうか。

御深井抹茶碗

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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