実体のある幻?…ドバイ


写真:ドバイの高層ビル群

NHKスペシャルを見ました。この日の放送は「沸騰都市」の第1回「ドバイ」。世界のマネーが流入し、砂漠に突如現れた世界一を目指す街の今をレポートしていました。

4日に1階ずつというものすごいスピードで建設されている、世界一の高さを目指す「ブルジュ・ドバイ」や、海の上に作られる人工島が飛ぶように売れ、転売転売で、あっという間に何十倍もの金額に跳ね上がる不動産…。

私は昨年、たった1日でしたが、ドバイに行って街中を車で走り回って、地元の方に案内していただいたので、半分くらいは知っていた話だったのですが、やはり感想はただひとつ。それは、実体を全く感じないということ。

砂漠のなかにある街なので、街路樹でさえパイプやホースで水を引いて作られた人工的なもの。そもそも、ドバイは砂漠です。何か産業があるわけでもありません。観光といっても人工物しかありません。

不動産バブルがものすごいと言っても、実際に住んだりオフィスを構えたりするのはわずか2割。残る8割は全て投機目的。そんな幻のような街がいつまでも続くのでしょうか。

ドバイは石油も枯渇していますから、産油国でもありません。

つまり、流入するオイルマネーの不動産バブルだけで成り立っているのです。バブルはいつかはじけるもの…という気もするのですが、不動産バブルだけが本業であれば、そうでもないのか。オイルマネーをなめるな!とも言われそう…。

10年後、ドバイはさらにものすごいスーパーシティーになっているか、それとも、砂漠に残る廃墟となっているか…。

私のドバイレポートはこちらにあります。

1.カラ元気の街から本物の元気を見に行く
2.街全体が工事現場
3.親が子にニートを勧める
4.やっぱり砂漠でやっぱりイスラム
5.名古屋よドバイに学べ!?

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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コメント

  1. TOPPY/川合登志和 びょん吉 より:

    タイトルバックの「押井守」目当てで番組を見た管理人さんこんにちわ。

    亜細亜の新興国、特にドバイの不動産は投機ですね。「狩りに出かけて賭け
    矢をすることまかりならん」という賭け事禁止のイスラム国なのに。ドバイの王
    子が旅先のウェイトレス見習いに一目惚れして出会って20日で結婚という話もあ
    りましたし、イスラムの戒律は厳しそうで解釈次第で何でもOKなのかわかりませ
    ん。

  2. >びょん吉 さん

    あの番組のタイトルは、押井守さんと川井憲次さんという、
    どこかで聞いたようなコンビですね…。

    イスラムで大切なことは、神を信じることですから、
    それさえ守っていれば、あとは結構おおらかなような気もします…。

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