津の街でふたつの憧れに出会った

先日、仕事で四日市に行った際に、まあ、ついでと言うほど近いわけではないのですけど、津の会社に勤める友人と2人で食事をする約束をしました。連れて行ってもらったお店は、カウンター席いくつかとわずかなテーブルの、イタリアンをメインとしたいわゆる飲み屋さん。

友人はそのお店の常連さんで、私はかつて一度だけ、3年くらい前に連れて行ってもらったことがあっただけだったのですが、なんとお店のご主人は、私のことを覚えていてくださったのです。たぶん、友人がそのお店の超常連さんだからでしょうけどね。

友人とは意気投合してしまい、深夜まで、なんと7時間ほどそのお店で喋っていたのですが、その間にお店にやってくる人たちは皆常連で、それぞれがグループで話をしているのだけれども、たまにマスターが話しかけたり、他の見ず知らずのお客さんが私にふと話しかけたりする、でも、すぐにそれぞれの集団の会話に戻る。その流れが自然で、その繰り返し。

なんだろう、この居心地は…。

そういえば大学生時代、こんなお店に入り浸れる社会人に憧れたなぁ。と思うとともに、その友人は、私がその昔に憧れていた職業に就いている人だということが、ふと頭をよぎり、

私がかつて抱いていたふたつの憧れを兼ね備えている人が今は私の友人となっていること、その人の縁というものに、感謝の気持ちを禁じ得ませんでした。楽しいまったりとした時間だったけど、自分も夢に向かってもっと頑張らなきゃ、と奮起させられました。

深夜の国道23号を名古屋へと走らせる車のなかには、開けた窓から海の香りが流れ込んできました。津は潮風が香る街、私のかつての憧れがある街。津は私にとって何の所縁も無い街なのですが、津に来ると昔の自分に会えるような、初心に帰ることができる街なのです。

また、津の街が好きになりました。

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