中日ドラゴンズと中継権テレビ愛知がナゴヤドームから中日公式戦初中継

名古屋はご存知のとおりプロ野球は中日ドラゴンズのみが本拠をかまえている。当然名古屋のメディアは「スポーツと言えば中日ドラゴンズ」という扱いである。いくら全国紙でトップが巨人の話題でも、中日スポーツの１面はドラゴンズである。そうなると名古屋の放送事情も中日ドラゴンズが中心となる。

まずラジオ。名古屋にはＣＢＣラジオ、東海ラジオ、岐阜ラジオの３局がある。現在は東京のラジオ局がヤクルトなどの放送独占契約を結んでしまったので、状況はかわってしまったが、それ以前ＣＢＣラジオは中日ドラゴンズ全試合試合開始から終了まで。放送されていた。現在でも可能な限りＣＢＣ、東海両局は中日戦を試合終了まで放送している。

私、それが当然だと思っていたので地方のラジオ局が試合の途中でも中継を打ち切るのを聞いたときは衝撃的でした。

ＣＢＣ、東海は中日新聞社資本なので、ナゴヤドームからの中継権を持っている。しかし、岐阜ラジオは対立する岐阜新聞資本。しかもネットワークはラジオ日本系列。したがって巨人戦のみの中継。非常に苦しい状況だが、しかし唯一の救いは東京ドームの中日戦は放送できるのだ。（東海ラジオは東京ドームだけ中継できない）

そしてテレビ。中日新聞資本のテレビ局はＣＢＣ・東海テレビ・テレビ愛知・三重テレビで他は

名古屋テレビ＝朝日新聞
中京テレビ＝新聞資本なし
岐阜テレビ＝岐阜新聞

ナゴヤドームの中継権は
火・木・土＝東海テレビ
水・金・日＝ＣＢＣテレビ
２局独占なのだ。すーっと昔から。

他局の入り込む余地はない。東京キー局が野球中継をしていない時でも名古屋では中日戦が高視聴率となるのでスポンサーを説得してナイターに差し替えるのだ。しかし、例外がある。

東京キー局、スポンサーとの絡みかナイター中継を出来ない日。東海テレビは資本関係のある三重テレビに権利を譲る。このときはナイターを東海テレビが製作するのだが、放送が三重テレビ。実況は東海テレビのアナウンサーがするのだ。

これにより三重テレビは高視聴率を得るのだ。昔、ＣＢＣが岐阜テレビに譲ったことがあったが現在はない。

そんななか、ナゴヤドームの放映権のないテレビ愛知はロードの試合を自前で中継する。広島市民球場、神宮球場、横浜スタジアム。テレビ愛知のスタッフはついていく。その努力には脱帽。というわけで、名古屋テレビ、中京テレビ、テレビ愛知この３局は開局以来ナゴヤドームの中日戦を中継したことがないのだ。

しかし、今日（4/25）奇跡は起こった。

テレビ愛知がナゴヤドームの中日戦を中継するのだ!!ロード試合中継の努力が認められたのか。

一番後に出来たテレビ局というハンデを常に負いながら、名古屋に定着しようと努力してきたテレビ愛知。