子どもの頃に憧れたレディーボーデンだけど…当時とは何もかも違うらしい

ボーデンってなに?

今では、高級なアイスクリームといいますとハーゲンダッツなども思い浮かびますが、ハーゲンダッツが日本に進出したのは1984年(昭和59年)のこと。それ以前の子どもたちにとってあこがれのアイスクリームと言えば「レディーボーデン」でしたよね。ところでこの「ボーデン」ってなんでしょう?

かつては他社だった?一時期撤退していた?

実はこのレディーボーデン。日本から姿を消していた時期があるというのです。私たちが子どもの頃に憧れたレディーボーデンは、アメリカのボーデン社と日本の明治乳業が共同で開発したもので、1971年(昭和46年)に登場しているのですね。半世紀以上前のことです。

ところが、ハーゲンダッツやサーティワン(バスキンロビンス)が日本に直接進出した影響を受けてか、ボーデン社は明治乳業との提携を破棄して直接日本に進出し、「ボーデン・ジャパン」を設立したのです。しかし、うまくいかなかったのか日本から撤退してしまうのです。そしてすぐに再参入するもまたもやうまくいかず…。

ロッテのアイスがレディーボーデンに

ボーデン社は日本市場で独自に展開するのをあきらめ、1994年(平成6年)にロッテと提携します。一時期、ロッテリアはアイスクリーム業態「レディーボーデン・アイスクリームショップ」を運営するほどになり、ロッテのブランドのひとつとなるのですが…。

ボーデンの本体が破産…

2020年(令和2年)のことです。なんとアメリカのボーデン社が破産してしまいます。ということで、今やレディーボーデンは純粋にロッテのブランドということに。子どもの頃に憧れていた当時のレディーボーデンと今のレディーボーデンは、会社としてはもうまったく別物ということになるわけですね。

様々な困難を乗り越えて、カタチを変えてでも生き続ける。そんなことに思いをはせながらアイスクリームを味わうお正月となりました。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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