かつてのジャパネットスタジオ242(長崎・佐世保市)
2022年(令和4年)3月、BSで無料放送を行う3つのテレビ局が開局しました。「BS松竹東急」「BSJapanext」「BSよしもと」です。これらの局はBSのリモコンの1~12に入ることができず、見るために手間が必要だったのですが…。
このうちBSJapanextが来年1月、「BS10」に生まれ変わり「10チャンネル」になると発表しました。
リモコンボタンに入ることができないと…
2007年(平成19年)12月1日、11チャンネルに「BS11(日本BS放送)」、12チャンネルに「BS12 トゥエルビ(ワールド・ハイビジョン・チャンネル)」が開局し、BSのリモコンは12まで埋まりました。
その後、2012年(平成24年)3月17日に「Dlife(ブロードキャスト・サテライト・ディズニー)」が開局するも、BS258はリモコンボタンに入ることができず、3ケタのチャンネルを入力するか、電子番組表(EPG)から選局するか、自らリモコンにセットするかでしか見られず、オリジナルリモコンを全国で無料配布するも、2020年(令和2年)3月31日に閉局という結末となりました。
買収でチャンネルをゲットするというウルトラC
そんな経緯のあとに、BS松竹東急(BS260)、BSJapanext(BS263)、BSよしもと(BS265)は開局しました。やはりどの局もリモコンボタンに入ることはできなかったのですが、今年の4月19日のことでした。
BSJapanextが「スターチャンネル」を買収すると発表しました。スターチャンネルはBSの10チャンネルで有料放送を行っている放送局で、かつては3つのチャンネルが運営されていましたが、1つに集約するという予定が発表されていた状態の局でした。
当時、ジャパネットはスターチャンネルが欲しかっただけでなく、スターチャンネルのBS10チャンネルが欲しかったのではないか…と感じていたのですがビンゴでした。
2025年(令和7年)1月にBSJapanextとスターチャンネルは再編され、現在のBSJapanextが「BS10」となりBSの10チャンネルに。そしてスターチャンネルはBS10のサブチャンネルとなり「BS10スターチャンネル」として運営されるとのことです。無料放送と有料放送のハイブリッドは日本初です。
リモコンに入ったうえに嫌がらせもはねのけるのでは
実は、BSJapanextはBS松竹東急・BSよしもとよりも冷遇されていたところがありました。一部のケーブルテレビ局ではBSJapanextだけを意図的に見られないようにするという処遇をしていたところがあったのです。アンテナを普通に設置すれば無料で映るチャンネルを意図的に配信しないという行為は、もはや公共サービスとは言えないやり方ですが、そういうことをやっている局があったのです。
しかしこれでBSJapanextはBS10チャンネルに飛び込んで「BS10」になりますから、現時点でスターチャンネルを配信しているケーブルテレビ局では配信されることでしょう。サブチャンネルに有料契約者がいるのにメインチャンネルを配信しないということはきっとできないでしょう。それでもBS10を外すようなことする可能性はゼロではないかもしれませんが。
最初から青写真があった?
BSJapane“x”tは「Japanet」に「X」が入っているんですよね。Xは10ですよね。そして開局の時にABC朝日放送から「アタック25」の放送権を獲得しているわけですが、これによって「日曜のお昼に10チャンネルでアタック25を見る」という関東の人にとってはかつてのおなじみ状況になるわけです。
ジャパネットがリモコンの10番に飛び込んだ!ケーブルテレビ全国配信権獲得!
2001年(平成13年)3月に「ジャパネットスタジオ242」を開局してから四半世紀。いよいよジャパネットの放送局がBS10チャンネルになりますね。2025年1月のBS10開局が楽しみです。
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