いよいよ式年遷宮の年を迎え、伊勢への観光が盛り上がっていますよね。そして、これまであまり触れてこなかったメディアまでもが、式年遷宮を取り上げる機会が増えていますが、そんななか、三重テレビが地元テレビ局として、8年前から始まった、一連のこの式年遷宮にまつわる行事を余すところなく、じっくりと追い、描き続けてきたドキュメンタリー番組があります。
その番組が、BSにて全国に向けて放送されることが決まったそうです。7月の毎週火曜夜10時から、
BSフジ(BS・8チャンネル)にて4作品が放送されます。
まず9日(火)は、2010(H22)年の元日に放送された「時を紡いで~悠久に架ける橋・宇治橋~」現世と神域の境に架かる宇治橋の造営、迫力はもちろんのこと、その工法の伝承、思いを伝える宮大工の姿、見ごたえありの長期取材です。
16日(火)は、2011(H23)年の元日に放送された「時を紡いで~美し国の宝~」神宝はですね。伊勢神宮の博物館である「神宮徴古館」でも、撤下品しか見られないものなのですが、それらが作られていく過程を目の当たりにしたらもう、その美しさ繊細さ、すーっと画面に引き込まれます。匠の思い、技術、美しさ、堪能できます。
23日(火)は、2012(H24)年の元日に放送された「時を紡いで~伊勢神宮 杜の二千年~」神宮の内宮の背後に広がる「神宮林」と呼ばれる杜の歴史と神秘に迫っているのですが、スケールのあまりの大きさ、面積ではなくて時間のスケール。100年単位で動いている時間軸。人間の一生では遠く及ばない時間と向き合う人々。森の美しさも注目。
30日(火)は、今年の元日に放送された「時を紡いで~伊勢神宮 つなぐ技と心~」奉納されるアワビ漁の映像にはじまり、養蚕、茅葺、麻。数多の神事と奉納される品々、遷宮の造営を支える人々。そこには漁や産業を通して地域と神宮に密接な関わりが。
衰退していく伝統産業。その技術がお伊勢さんへの奉納によってのみ守られているという側面も。1300年続く式年遷宮。携わる人々によって伝えられるものとは。8年に渡る取材映像からいよいよ新しい社殿の造営へ。まさに集大成です。
一色アナウンサーが毎年、ナレーションはもちろんのこと、自ら撮影、ディレクターとしてきっと徹夜で作り上げ、さらには題字も自ら書き上げた渾身の作品。これだけ長期間にわたって、密着してじっくり取材できているのは、地元局の三重テレビだからこそ、
さらに、一色さんの、番組にかける思いも伝わってきます。今年、伊勢神宮へとおでかけの予定がある方は、この番組を見て出かけますと、より深く感じ、楽しめること間違い無しです。
BSフジ(BS・8チャンネル)で毎週火曜夜10時から、この三重テレビのドキュメンタリー番組を全国どこでも見ることができる、素晴らしい機会ですよこれは。もちろん、私ももう一度見たいと思います。7月9日から、楽しみです。
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