三重テレビ放送
「燃費の差は技術の差」
20日に明らかになった、三菱自動車による燃費偽装。約10車種に上るということで大きな衝撃となっています。
そんななか、ツイッター上ではかつての三菱自動車のキャッチフレーズ「燃費の差が技術の差」が話題になっています。
このキャッチフレーズは今から36年前の1980(S55)年に使用されていたものなのですが、これを聞いて思い出すのは、応募できなかったテレビ番組です。
サイコロをふって豪華商品ゲット
3つのサイコロをふって、出た目で商品をプレゼント。運がよければ車が当たってしまう、それが関西テレビの「ノンストップゲーム」(1980.4~1989.3)。
まずは商品の価格を当てるプライスクイズに挑戦して、3人うちトップで勝ち抜ければサイコロゲームへの挑戦権獲得。
3つのサイコロを振るのですが、「3から10」の「小」と、「11から18」の「大」。大か小を選んで、出た目がその選んだほうであれば商品をゲットです。
たとえば「大」を選んで、振ったサイコロが「4・6・6で16~」となれば、「16」のパネルの商品、「毛皮買うならミネット」の毛皮をもらえた上に…。
さらにサイコロを振り続けることができ、続けて商品をどんどんゲット!という、夢のような番組でした。
三菱自動車工業名古屋製作所(愛知・岡崎市)
大か小かが外れたら視聴者プレゼント
一方で、視聴者は好きな数字を書いてハガキを送っておくと…。
「大」を選んだにもかかわらず、「1・3・3で7~小~」となったら残念。あらかじめ視聴者から送られてきたハガキの「7」から1枚選んで電話。電話に出て、商品名を言うことができれば視聴者プレゼントという、生放送の特性を生かした、昭和の最先端双方向テレビ番組でした。
そんなノンストップゲームで、「3」か「18」のパネルにあったのが車。その紹介がこうだったのです。
「小の3!大の18!『燃費の差は技術の差!』 近畿三菱ランサー販売から ランサーフィオーレ1300CCプレゼントー!」
エリアの差は…
ところが。
そんな、生放送の特性を最大限生かした番組だったにもかかわらず、東海地方での放送は「録画」。
三重テレビでは「◆録画放送のためプレゼントは無効です」というテロップが何度も登場し、視聴者参加番組なのに参加できないという、フラストレーション満載な番組、それが、ノンストップゲームでした。
なぜ放送されていたのかはわかりませんが、「伊勢銀座新道商店街」の提供枠でしたので、その、スポンサーの意向があったのかもしれません。
燃費の差は技術の差、ならぬ、エリアの差は視聴者格差ですね。
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