巨人胴上げの可能性のある試合をなぜ名古屋だけが中継したのか？他局で放送させないため？

9/25付中日新聞

地上波中継は名古屋だけ・BSでの放送も無し

23日からの巨人をナゴヤドームに迎えての3連戦。まさかの連敗で巨人のマジックは一気に2に。25日は、広島が負けて、巨人が勝てば巨人の優勝が決定、という試合になりました。

この日の中日×巨人戦の地上波中継は名古屋・東海テレビのみ。さらにアジア大会との絡みもあってかBSでの中継も無し。有料のCSフジテレビTWOでしか、名古屋以外では見ることができない状態でした。

結果として、巨人の胴上げはこの日になりませんでしたが、なぜ、東海テレビはフジテレビの番組を後日にまわしてまで、この試合を中継したのでしょうか。無理繰り考察して…それを妄想といいます。

かつてはドル箱コンテンツだった巨人戦中継。ナゴヤドームの試合は東海テレビやCBCテレビが中継し、それぞれフジテレビ系、TBSテレビ系で全国ネットされるというのが
当たり前でした。

思えば今から20年前。1994年の優勝決定試合となった、ナゴヤ球場からの中日×巨人戦10.8決戦中継は、関東地区で平均視聴率48.8％、最高瞬間視聴率67％と、まさにオバケコンテンツだったのです。

あれから20年。

巨人戦中継が、関東での視聴率がふるわなくなると、全国ネットでの地上波プロ野球中継が激減。ところが、地方球団のご当地では相変わらずプロ野球中継は需要があり、中日ドラゴンズの名古屋をはじめ、札幌、仙台、大阪、広島、福岡など、各地でのローカル中継は今も続けられています。

となると、何が起きるかといいますと、

これらの地方のテレビ局は、東京から送られてくるネット番組を休止、もしくは週末に移動させることで、地元球団のプロ野球中継をする形となります。名古屋の東海テレビ、CBCテレビ、テレビ愛知も、それぞれキー局の番組を休止、移動させることで、ドラゴンズ戦中継を熱心に放送し続けています。

しかしです。もう、23日の時点でドラゴンズはBクラス確実、クライマックスシリーズへの進出もありません。にもかかわらず、フジテレビの番組をお休みして、中日ドラゴンズの試合を中継する意図とはなんでしょうか？

最初は、名古屋にも意外と多い巨人ファン需要のため？と思ったのですが、新聞のテレビ欄を見ますと、

「ナゴヤドーム創設初・目の前でのリーグ優勝胴上げを意地の阻止だ」

とあるので、どうも違うもよう。

でも、何か違和感があったので、あーでもない、こーでもないと、考えをめぐらしていますと…ネット上の記事で、「巨人の胴上げ可能性試合が地上波で中継されない」という主旨のものが目に飛び込んできました。

そう、この試合は、巨人の優勝がかかっているのに、名古屋でしか放送されない、BSでも放送されないのです。

そこでピンと来ました。

中日×巨人という対決には、スポーツの対決としてとは別に、もうひとつの側面があります。それは、中日新聞×読売新聞という、メディア同士の闘いという側面です。

巨人の胴上げが「関東では地上波で放送されない」「BSですら放送されない」「でも敵地名古屋では地上波で放送されている」となれば、球団や現場としてはもちろんあり得ないでしょうが、ひょっとすると、メディアとしての中日は、ほくそえんでしまうような事態なのではないか、ということ。

なぜ、この試合を、わざわざフジテレビの番組を移動させてまで、東海テレビは中継したのか。

この試合を東海テレビが中継しないとなると、放送の権利が浮きます。すると、NHKとかが拾いにきて、マルチ編成を駆使したりして、全国ネットでサブチャンで緊急中継！とか言い出す可能性が…あるかもしれない、だから断固として東海テレビで中継して、

「東海テレビは中継するのに、系列のフジテレビもBSフジも放送しないのねえ、読売さん優勝がかかってる試合なのにねえ。」と、中日側はニヤニヤしながら思ってるんじゃないの？なんて。

はい、妄想です。

Ｖ3原巨人 読売スペシャル