和風ソースのハンバーグステーキ弁当(カネ美食品)
ユニー自体がファミマの傘下になるわけですが…
サークルKがその看板を下ろし、ファミリーマートに全店看板を架け替えるというニュースが流れました。それ自体も衝撃ではあるのですが、名古屋っ子にとって気になるのは、これが、サークルKサンクスがファミリーマートになるというだけでなく、ユニー自体がファミリーマートに吸収されてしまうということなんですよね。
9月に統合されると、持ち株会社として「ユニー・ファミリーマートホールディングス」が置かれ、その下に「ファミリーマート(東京)」と「ユニー(稲沢)」という事業会社がぶら下がる格好になるわけです。
名実ともに総合小売業3位の企業が誕生します。これまでもユニーは3位だったのですが、あまりにも上位2位とはかけ離れているというのが現実でした。
ローカル重視とはいかないですよね
報道によりますと、ユニーは「3年をめどに収益が出る体制に変えるために改革を進める」とのことで、コンビニが全国区ブランドとして上位2社と張り合える体制になるのに対して、GMSはまずは再建という状況です。
しかも、ユニーは中部を地盤としたローカル色の強いGMSであり、それが名古屋ではアドバンテージだったわけですが、今後ユニーのPB「スタイルワン」「プライムワン」は継続とはなるものの、コンビニはすべて「ファミリーマートコレクション」に統一され、スタイルワンやプライムワンも、ファミリーマートコレクションと食材・包装材を共通化するとのことで、これまでどおりローカル色が強いPBでいられるのかどうかは微妙です。
ただ、悲観しても仕方がないので、ファミリーマートとの相乗効果で、ユニーがV字回復するという絵を描いて欲しいですし、そうなることを願うばかりです。
そんなことを思いながら、アピタ名古屋南店で買ってきた「和風ソースのハンバーグステーキ弁当」をいただきます。
1月21日発売の新商品
このお弁当はカネ美食品が製造しているもので、この1月21日から発売された新商品。
肉の旨味を閉じ込めた柔らかくジューシーなハンバーグに、すりおろし玉葱をたっぷりと使用した特製の和風ソースを合せました。
とありますとおり、和風なんですけど、そのソースの味わいが深い。いわゆる和風であっさりなイメージではなく、お肉のうまみがしっかりと引き立つ、ソースの主張も強い味わいとなっていて、ご飯ととても合います。
また、つけあわせもいいですね。「ハンバーグ弁当」ではなく、「ハンバーグステーキ弁当」という名にふさわしく、満足です。
594円と、弁当としてはややお高めですが、これはまた買いたいですね。
地元取引先もどうなるのか
以前、中日新聞にあったのですが、ユニーはその成り立ちから当然、このカネ美食品のように地元企業とのつながりが深く、入っているテナントもユニーあっての企業というところがたくさんありますし、それを目当てにアピタ・ピアゴにやってくるという購買層も多いはずです。
テナントなどはそのままでいてくれるとは思いますが、先述のとおり、プライムワンやスタイルワンで深くかかわっていた地元企業については、PBの原料調達がファミリーマートと一本化されるとなると、そうはいかなくなる可能性も大きいですよね。
コンビニブランドの統合よりも、実は、ユニーがファミリーマート傘下になることのほうが、この地方の生活に大きな影響を与えるかもしれませんね。
サークルKとユニーのファミマ化。後者は看板は残りますけど、どこまでこれまでのユニー色が残るというのか。ただ、感傷的になっていても仕方ありませんからね。消費者としては、ユニーファンとしては、繰り返しになりますけど、ファミリーマートとの統合を、ユニーのV字回復のきっかけとして期待するしかありません。
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