DCMカーマの広告
結局まだ「カーマ」は残ってますよね
2年前のことでした。愛知県で圧倒的な存在感を誇る「カーマホームセンター」が社名を変更しました。社名を「DCMカーマ」とし店名も「DCMカーマ」に変更。「カーマの名前がいずれ消えることも辞さない」とまでコメントをわざわざ出していました。
今のところ、DCMカーマから一歩進んだというニュースは聞こえてきません。そんなDCMカーマの気になる広告が出ていました。「DCMカーマ 全店※瀬戸店は対象外」とは。
DCMはどんどん引き受ける
DCMとは、北海道の「ホーマック」と愛媛県の「ダイキ」、さらに愛知県の「カーマ」が2006(H18)年に経営統合して誕生したもので、3つのホームセンターは現在、「DCMホールディングス」の傘下にあります。
かつて、カーマと同じく愛知県に本拠地を置くサカキヤホームセンターというライバル企業がありました。
サカキヤはエイデンとの合併によってエイデンサカキヤとなり、家電とホームセンターの融合を目指して「ホームエキスポ」業態を開発。
その後、にエイデンはデオデオと一緒になって「エディオン」となり、ホームセンター事業も続けてきました、しかし一昨年、ホームセンター事業をカーマに売却。サカキヤはまわりまわって、ライバルであるカーマに吸収されることとなりました。
そして昨年は、こちらもカーマと同じく愛知県を本拠地とするユニーのホームセンター「ユーホーム」についてです。ユニーは、ファミリーマートとの統合によって、ホームセンター事業から撤退することとし、ユーホームの店舗がDCMカーマへと売却されました。
カーマのパイを奪おうと、かつて長年、同じエリアで張り合っていたサカキヤとユーホーム、結局どちらもカーマに吸収されるという結末でした。
業務提携にとどまりましたが…
さらに、DCMホールディングスは昨年から、ケーヨーデイツーを運営するケーヨーとの間で業務提携と経営統合に向けた協議も行なっていて、これが実現したら名実ともにDCM+ケーヨーが日本最大のホームセンターになるかと思われたのですが…。
DCMホールディングスは1月、ケーヨーの完全子会社化を断念すると発表しました。しかし、ケーヨーとの業務提携は進め、プライベートブランドをDCMブランドに統一していくとのことです。
首都圏に店舗がないことから、地方の弱者連合という見方の強いDCMでしたが、業務提携とはいえDCMブランドの商品が首都圏にも並ぶようになれば、CMなども打ちやすくなり、ますます「DCM」の名を推すことに注力していくのでしょう。
瀬戸店が対象外だったのはリニューアル工事中だったから
冒頭の新聞広告ですが、これは瀬戸店が特に何か問題があるというわけではなくて、実はリニューアル工事中だったからなんですね。
もともとカーマ瀬戸店は、別棟の資材館にペット館もあり、かなり盛況な様子を見せていたお店だったのですが、さらに売り場面積を増やす攻めのリニューアルとなりそうです。
きっと「DCMカーマ」という表記になるのでしょうけれども、新店舗の「カーマ」の表記のウェイトが、今後の店舗名展開の試金石になる気がします。
「カーマの名前がいずれ消えることも辞さない」がどこまで本気なのかを、瀬戸店のリニューアルで感じてみます。
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