名古屋発アニメの悲惨な末路

今回は、名古屋で制作され、ちょこっとヒットしたにもかかわらず、最後はとんでもない結果になってしまったアニメのお話です。

名古屋でアニメと言うと、ガンダムを生み出した名古屋テレビのイメージがありますが、1998(H10)年からテレビ愛知もアニメを作るようになりました。まだ土曜に学校があった時代、土曜日の朝8時という、誰が見てるんだそんな時間?という枠でしたが…。

その3作目、1999(H11)年10月に登場したアニメがぶっ飛んでました。私は当時、社会人になりたてで、アニメはもうほとんど見ていなかったのですが、開始当初テレビ愛知では、始まったばかりの自社アニメということで、日中、深夜問わず、番宣を流しまくっていました。

もともと、ネコが主人公のアニメには惹かれる性分なので、チラっと見てみたら、これが変に痛快で面白い。ガトリング砲を撃ちまくり、破壊しまくりのサイボーグのネコ、クロちゃんが暴れまくるギャグアニメなんだけど、ストーリーの作り方が、一本筋が通っていて、人情味もあって、ただ、ギャグだけに終わらないという、不思議な雰囲気でした。

でも、いかにも低予算という感じで、オープニングやエンディングも同じ絵の繰り返しを何度も使い、ずーっとBGMが入らないシーンが続くなどといったところが、逆に素朴でした。

実際に、そこそこ人気もあったそうです。テレビ愛知が3作目にして打ったクリーンヒット。しかし、クロちゃんは思わぬ展開に…。

エンディングが新しくなって、しばらくすると、なぜか急に再放送に。放送中のアニメがいきなり再放送になるなんて、あり得ないですよね。そう、その裏では、あり得ないことが起こっていたのです。

テレビ愛知が発注していた製作会社がまさかの倒産。新作が納品されなくなったというわけです。そんなこと、あるんだね…。

クロちゃんは、アニメを作っていた会社までも破壊してしまったみたい。

もちろん、ビデオ化も滞り、DVD化もされず…です。テレビ東京のアニメでもDVD化されていない作品も多いのに、テレビ愛知制作でしかも製作会社が倒産では、絶望的かもね…。

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コメント

  1. マーオブジョイトイ より:

    TVAのアニメ枠って元から不幸が多いですよね・・・
    最近なんか、高視聴率だった『ワンワンセレブーそれいけ鉄之進』がグッズの売り上げ不振で延長が出来ず、そのまま終了の運びになり、今放送中の『デルトラクエスト』も高視聴率なのにコミック版連載誌の『コミックボンボン』が廃刊すると言うトラブルに見舞われてますからね・・。
    CBCもTVAと同じ土曜朝・全国ネットというフィールドで『星のカービィ』で高視聴率を上げたのに原作者の任天堂退職で終了し、実写版の『セーラームーン』や『ウルトラマンネクサス』『ウルトラマンマックス』を放送したものの視聴率が上げられずMBSに枠を吸収・交換された上に『ウルトラマンメビウス』はローカル枠に左遷され、事実上全国ネットから撤退、CBCが持つアニメ枠は一部地域ネットの深夜枠一本となり、ウルトラシリーズ最新作の『ULTRASEVEN X』はその深夜枠での放送に・・ 元から『ULTRASEVEN X』は内容が少しハードだったのでその面で仕方か無かったとしても、ウルトラシリーズが深夜に放送されるのは少し痛い気がしますね。

    逆に成功を収めているのがメ~テレの日曜朝枠で『かいけつゾロリ』や『恐竜キング』など次番組の『ゲキレンジャー』や『仮面ライダー電王』との相互効果で裏枠だったMBSのアニメ『エウレカセブン』の視聴率を下げたほど人気が小学生の男の子中心に人気がありますが、土曜夕方時代は数々の不幸があったみたいでやっとメ~テレは栄光をつかんだ感じですよね。

    もしかしたら、TVAとCBCのアニメ枠は長~い年月をかけないとメ~テレ見たいに呪いは解けないかもしれませんね。

  2. >マーオブジョイトイさん こんばんは

    正直、クロちゃん以外のテレビ愛知制作のアニメや、CBCのみかん絵日記以外のアニメは見たことが無いので何ともいえませんが、とにかく、クロちゃんがDVD化されれば、すぐに買います。

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