今回は名古屋を代表するハムメーカーのニュースです。
BSE対策事業だった国産牛肉買い上げ制度をめぐる名古屋市の食肉卸大手「フジチク」グループによる偽装牛肉事件でグループの会長と幹部が逮捕されました。それによりフジチクの関連会社である「ムッターハム」が15日に業務を停止したことを取引先に伝えました。
ムッターハムには東京スター銀行が融資をしていましたが、信用不安を理由に11日、売掛債権計約5億6千万円を回収すると全取引先に通知したことで取引先に動揺が広がり、ムッターハムは業務の停止を決断しました。
ムッターハムは1991(H3)年に設立された会社で、年240から300億円を売り上げていました。これによりパートを含む約320人の全従業員を20日付で解雇します。事業は新会社「パーパス」に譲渡する見込みですが、従業員については白紙としています。また、ムッターハムが経営再建を行っていた洋菓子「ヒマラヤ」についても15日に稼動を停止しました。
ムッターハムといえば、ナゴヤ球場のネオン広告でもよく目にとまり、CMも多く流れ名古屋を代表する食肉加工メーカーでした。牛肉偽装により補助金を不正に受け取ったことは許されることではありませんが、何も知らなかった従業員たちは被害者ともいえます。何とか、ムッターハムおよびフジチクグループの従業員が無事に再就職できることを祈るばかりです。
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