愛知県蒲郡市の「ラグーナ蒲郡」を運営する蒲郡海洋開発は、2004年3月期決算を10日に発表しました。売上高は51億5800万円で前期比12%マイナス、当期赤字は32億1千万円で前期に比べ29%も拡大しました。
開業2年目を迎え目新しさが無くなったことと、冷夏の影響が考えられるとのこと。テーマパーク・ラグナシアの入場者数も前期110万人に対し今期は80万人に留まっています。当初は施設の建設費による赤字があるために、2006年3月期までは赤字経営を見込んでいますが、厳しい状態には変わりありません。
テーマパークはキャラクター性が重要ですよね。現状では東京ディズニーリゾートの一人勝ち状態となっていますが、「ディズニー」のキャラクター性があるからこそ人が集まるのだと思うのです。もし東京ディズニーリゾートからディズニーのキャラクター全てがいなったとしたら、全く同じ内容のアトラクションでも人は集まらないでしょう。
ラグナシアにもこの4月からオリジナルキャラクターが登場し、ラグーナ提供のテレビ番組でも盛んにアピールをしています。
過去に同様のテレビ番組を制作し、キャラクターの定着を図ったパルケエスパーニャは結局テレビから撤退しています。ラグーナのテレビ番組「海においでよ!」が、そのパルケエスパーニャがかつて放送していた「ゴーゴーパルケキッズ」と全く同じ時間に放送されているというのを見ると、同じ轍を踏んでしまうのではないかと思えてしまいます。
一方で、新たにピーターラビットと契約を交わし、CMの最後にもピーターラビットがチラっと登場するようになったナガシマ・リゾート。広告への露出や案内といった程度に使われるのみの予定ですが、テーマパークとのライセンス契約はナガシマが世界で唯一となっています。
オリジナルでどこまでキャラクター人気を獲得することかできるか…。バブル期のテーマパークと同じ道を歩んでほしくはないですね…。
(メルマガ第30号より)
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