子どもは欲しいけれど…

なぜこのタイミングで…という気もしますが、2003年の出生率が発表されました。日本人女性1人が産む子どもの平均数を示す「合計特殊出生率」です。発表された数字は「1.29」で史上最低となっています。

年齢的に、ちょうど私の周囲では妊娠・出産といった話を聞くことが多いのですが、確かに結婚したら子どもを作るというのはごく自然な行為だと思います。

それは人間としての子孫を残したいという欲求があるからで、出生率が下がっているということは、その欲求を遮る何かがあるわけです。

私はまだ結婚していませんが、例え今結婚したとしても子どもを作ろうという気にはなれません。テレビや新聞の報道では、年金問題も含めた将来の経済的不安のために出生率が下がっているのではないかという憶測がありますが、私の場合は違います。

こんな倫理・道徳が失われてしまった世の中で子どもを育てたくないのです。世の中の人全てが腐りきったとは言いません。もちろん正常な人もたくさんいます。

しかし、挨拶すらろくに出来ないような大人や、自分の欲求を満たすことしか考えていない大人、子どもをストレスの捌け口にしているような大人が増えていることも確かです。

自分の子どもをどれだけ大切にそしてしっかりと教育したとしても、そういった自分の教育さえも完成されていない「子ども大人」が育てているような子どもと一緒にされてはかないません。

しかも、今は「勝ち組・負け組」という言葉を使うことで誤魔化していますが、正直者はバカを見る世界を地で行くようになっています。これでは子どもに「正直になりなさい」と教えてはいわゆる「負け組」になってしまいます。

大体、国民年金を軽く考える人達が年金制度を決めている国です。しかもそういった政治家を、自分の地域の利益誘導だけを考えてこれからも選んでいくのが日本です。

私の相方はカナダに住んでいますが、そこで働く日本人夫婦に「カナダに移住して良かったか」を聞くと、こんな答えが返ってきたそうです。

「カナダはつまらないし、英語で仕事をするのも大変だし、やっぱり日本に帰りたいと思うよ。」

それではなぜ、日本に帰らずカナダに留まっているのかと聞くと、

「日本では怖くて子育てなんてできない。」

…。

そんな出生率に対して、こんな面白い数字がありました。現在、日本の15歳未満の子どもの人口よりも、室内で飼われているペットの方が多いのです。

ペットなら、校内で殺人があるような危険な小学校に行かせることもありませんから、自分の思い通りに育てられますものね。

こんな日がいつか来るかなぁ。

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