若あゆ
岐阜県といえば鮎ですよね
岐阜県のイメージといいますと、まずは飛騨高山の街並みに、白川郷の合掌造りに、下呂温泉と、とかく北部の飛騨地方の観光地が出やすいですが、南の美濃地方に目を移しますと、清流、長良川、鵜飼い…と来れば、やっぱり、鮎ですよね。
鮎は岐阜県の魚にもなっていまして、まさに岐阜県のシンボルなのです。岐阜県にはそんな鮎の和菓子があるのをご存知ですか?
鮎が入っているわけではありません
鮎の和菓子といっても、材料として鮎が入っているわけではなく、鮎の形をした「若あゆ」というもので、6月の鮎漁解禁を前に、この大型連休あたりから販売を開始するために、この地方では「若あゆ」をお店で見かけることで、初夏の訪れを感じられる風物詩ともなっています。
「若あゆ」は、鮎の形をしたカステラ生地に、目とヒレを焼印でつけてあゆのように見せていまして、なかに入っているのは求肥。カステラ生地のなかに求肥というのも、独特な食感で、若あゆの特徴となっています。
キャラクターもいます
岐阜県では、そんな若あゆなど鮎菓子をアピールするために活動する、「ひあゆ丸」というキャラクターがいます。
鮎菓子の顔に、兜をかぶり、赤胴に餅っぽいボディ、そして魚籠を腰につけています。鮎側の立ち位置なのに魚籠をつけているのは越権行為な気もしますが、その魚籠にはやっぱり鮎菓子が入っているそうで。
鮎菓子を持ち歩いているということは、誰かさんみたいに自分の顔を食べさせてあげるわけではないのね。
さあ、岐阜を感じよう!…あれ?
そんな「若あゆ」を今年もスーパーで見かけたので、思わずゲットです。この季節になったなあと、涼しげなパッケージ。そういえばこれ、岐阜のどこの会社が作ってるんだろう?と裏返してみると…。
「株式会社和菓子の万寿や」
万寿やって、どこの会社?
「三重県伊勢市小俣町」
あれ?鮎菓子は、「昔ながらの岐阜の銘菓」って、ひあゆ丸が言ってたよねえ?どういうこと?
調べてみると、確かに岐阜でも昔ながらの銘菓でありつつも、岐阜だけのものではなくて、本州では広い地域で作られているらしく、関西でも関東でも食べるものなんですって…。
それでも、まさかこのへんのスーパーにある若あゆが、はるはる三重の小俣からやってきたものとは…意外でした。
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