会社としては無くなった沖縄バヤリースがこっちで売られてた

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マンゴー(沖縄バヤリース)

自販機も違ってました

 かつて一度だけ、沖縄に行ったことがありまして、驚いたり面白いことはたくさんあったのですが、そのなかで、身近なものでもこんなに違うのかと思ったのが、ジュースの自動販売機でした。

 UCCの自販機に「さんぴん茶」「シークヮサー」、伊藤園の自販機にも「さんぴん花茶」「ALOHA Fruit Punch」といったものを見かけました。

・6年前の沖縄レポートはこちらから
→「ぶらり九州沖縄

 これらは株式会社沖縄伊藤園、沖縄ユーシーシーコーヒー株式会社と、本土とはそれぞれ別の法人で展開されています。同様に、本土とは別法人だったもののひとつが、昨年末廃業となりました。

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アメリカ統治下の会社を引き継いだ

 沖縄では2014(H26)年末まで、本土のアサヒ飲料とは別に、「株式会社沖縄バヤリース」という会社が存在しており、独自の商品が販売されていました。独自商品があっただけでなく、バヤリースオレンジそのものも、本土とは別のものでした。

 これは、沖縄バヤリースの前身がアメリカ統治下にあった頃、アメリカから輸入したものをそのまま使って製造していたものを、そのまま踏襲していたためで、本土で売られていた、国産の果汁から作られたバヤリースオレンジとは味が違ったのです。

沖縄バヤリースは解散してしまう

 そんな沖縄バヤリースですが、2014(H26)年12月30日をもって会社を解散。従業員はすべて解雇となりました。ただ、ブランドとしては残り、営業権としては本土のアサヒ飲料に譲渡されたことで、沖縄県の「アサヒオリオンカルピス飲料株式会社」で、独自商品は引き続き製造が続けられています。

 解散に至ったのは、施設の老朽化も含めての経営難で、そこに後継者問題も加わったとのこと。また、沖縄バヤリースは本土のバヤリースとの絡みもあり、沖縄バヤリースの商品は大々的には沖縄以外での販路を拡大できなかったのも、その要因のひとつといえるでしょう。

会社がなくなったことでこっちで見るとは

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 会社は昨年末で無くなってしまった沖縄バヤリース。その沖縄バヤリースブランドの「南国シリーズ・マンゴー」がこちらで売られているのを発見しました。

 そうか、営業権が本土のアサヒ飲料に移ったことで、本土でもこうやって沖縄バヤリースの商品が売られるケースがでてきたわけですね。

 ペットボトル飲料とは思えない味わいで、おいしかったですけれども、やや、複雑な気持ちになりました。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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