テレビ朝日アーク放送センター(2001年撮影)
ツイッターで結構評判がよかったので
フジテレビの「森田一義アワー 笑っていいとも!」がその30年以上の歴史に幕をおろし、ふと「その間、他局は何を放送していたのだろう?」そういえば、短命の番組もいっぱいあったよな…と、ツイッターで書き出してみたところ、反応をたくさんいただきましたので、こちらのブログにも、記録として残しておくことにしました。
まずはテレビ朝日系列です。
テレビ朝日のお昼といいますと、この春からは、「徹子の部屋」と「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」がメインになっていますが、結構前から、それらの番組を内包している「ワイド!スクランブル」を放送し続けている印象があります。しかし、それ以前は、短命番組も多かった記憶は確かに、あります。
タイトルを見て、パッと思い出せるもの、いくつありますか?
–開始–
1965春 アフタヌーンショー(20年半)
198510 この秋一番!(10日間)
198511 なうNOWスタジオ(1年5ヶ月)
1987春 新・アフタヌーンショー(半年)
1987秋 布施明のグッDAY(半年)
1988春 欽ちゃんのどこまで笑うの?!(1年)
1989春 欽どこTV!!(半年)
1989秋 お昼のマイテレビ(半年)
1990春 ホットライン110番(1年)
1991春 森田健作の熱血テレビ(半年)
1991秋 女38歳気になるテレビ(半年)
1992春 お昼の独占!女の60分(半年)
1992秋 人間探検!もっと知りたい!!(半年)
1993春 ザ・ニュースキャスター(1年半)
1994秋 まっ昼ま王!!(半年)
1995春 キンキンのとことん好奇心(1年)
1996春 ワイド!スクランブル(18年3ヶ月~)
—
そうでした。「アフタヌーンショー」は突然打ち切られたんでしたね。やらせリンチ事件。20年半も続いた番組の最後はあっけないものでした。
「この秋一番!」というつなぎ番組は、みのもんたさんの司会で演芸が放送されました。お昼にみのさんというと、日本テレビの印象が強いですが、それよりもっと前に、テレビ朝日でつなぎ番組に出てらっしゃったんですね。
そして驚くのが「新・アフタヌーンショー」ですね。方針転換をして、スクープは取りあげなかったとはいえ、やらせリンチで打ち切りになった番組に「新」をつけて1年半後に復活というのは…それが許された時代だったんですね。
「欽ちゃんのどこまで笑うの?!」は、当初、萩本欽一さんは裏方での参加だったものが、テコ入れで全面的に欽ちゃんの番組という形になったんでしたね。昭和天皇の体調に配慮しての自粛ムードのなかで、新聞のテレビ欄は「欽ちゃんのどこまで…」に改題されていましたが、番組本編はそのままだったそうです。
「お昼のマイテレビ」は、宮尾すすむさんが他の番組を全て降板して望むということで、最初の話題性はありましたが、半年で終わっています。その次は、関西の番組かのような人生相談「ホットライン110番」。
「森田健作の熱血テレビ」と「女38歳気になるテレビ」は改題しているだけで同一内容です。「女38歳」にターゲットを絞るという、その狭さがすごいですね。
そしてここで「お昼の独占!女の60分」が土曜から投入されます。「独占!女の60分」は、土曜お昼の定番として、16年半も続いていた高視聴率番組だったのですが、この平日帯にぶちこまれてわずか半年で終わってしまっています。
女性レポーターが時には過酷に、時にはちょっとエッチに、さらにドラえもん、西部警察ネタも多く、主婦と子どもをターゲットにした内容で、午前中だけ授業があった子どもたちと、そのお母さんが一緒に見られる、典型的な「半ドン番組」として人気が高かったのに、平日では…半年で終了です。
末期は、月曜はレポーターが男性、一週間を通しての司会が村上不二夫さんになるなど、もはや「女の60分」というタイトルを放棄した形になってしまい、幼心に、番組の崩壊、晩節を汚すとは、こういうことを言うのだな…と悟りました。
「ザ・ニュースキャスター」は硬派でしたね。1年半という期間でしたが、この10年間の短命番組史上では、最も長い放送期間を誇っています。他の番組も、短命とはいえ半年未満の打ち切りは無く、いったん始めた以上は半年はやってみる、という方針が見えますね。
そのあとが、伝説の「まっ昼ま王!!」。吉本の劇場からの生放送で、当時は低視聴率がよくネタにされていましたが、今思えば、日本テレビの「ヒルナンデス!」のような情報&バラエティで、時代が20年早かった、という感じですね。
それまで、「欽どこ」や「女の60分」など、他の曜日で人気だった自社の番組を、このお昼に投入するということはあったわけですが、ここで、テレ朝はやっちゃいます。フジテレビの月曜に、愛川欽也さん司会の情報番組、「なんてったって好奇心」→「今夜は好奇心」というものがありまして、1994(H6)年秋で終了するのですが…。
その半年後に、テレビ朝日のお昼にはじまったのが、「キンキンのとことん好奇心」とうとう、他局の番組をもってきてしまいます。その1年後、水前寺清子さんと中村克洋さんの司会による大型情報ワイド番組「ワイド!スクランブル」がスタート。「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」を内包し、「徹子の部屋」を午後2時台に押すことで、正午から2時間というワイド編成を確立。これが当たったことで、それから18年以上、安定することになるわけです。
ただ、司会者もコーナーも当時の面影はほとんどなく、タイトルとコンセプトだけが継承されているのみ…という感じですが、まあ、同一番組として長いことやっていることには、なりますよね。
とはいえ、この春からは、正午から「徹子の部屋」「おしゃべりクッキング」正午前には「ANNニュース」を内包していることから、関東など朝10時半から放送している地域では、あいかわらずドーンと存在感がありますが、
名古屋のメ~テレなど地方局では、11:30~11:45、12:44~13:05という、15分+21分の計36分番組となってしまっている地域もあり、そういう地域では、ワイド!スクランブルの存在感が薄くなっている感じもありますね。36分番組の何が「ワイド」なのか…とすら思えてきます。
ていうか、地方からすると、東京では朝10時半からやってるのか!って感じです。
「いいとも」が終了したことで、「徹子の部屋」を正午にして棲み分けを図ったテレビ朝日。
どこまで今の、その徹子の部屋とおしゃべりクッキングを内包した、ワイド!スクランブル安泰体制が続けられるかが見ものです。気が向いたら、他系列も書き出してみますね。
→「いいともの裏でTBSテレビは何を放送してきたっけ?」
コメント
関西地区でもABCがAM10:30から「ワイドスクランブル」を放送していますね。
名古屋や福岡は、AM11:30から放送されているのですね。
そういえば、8月に入り「夏の甲子園」が始まると、ABCの高校野球中継は「モーニングバード」はつぶして野球中継を放送しますが、野球の1~3回戦が行われている日は「ワイドスクランブル」の時間帯はサンテレビなどのUHF局にリレーして放送されますが、今年は放送時間はどうなるのでしょうか?
お久しぶりです。。。
『ワイド!スクランブル』。
平日に家に居るときは、時折見ています。
この番組、地方によって放送時間が違う――とは聞いていますが、名古屋テレビでは、そうなってる訳ですか……随分と、短いですね…。。。( ̄~ ̄)
『徹子の部屋』ですが、考えてみれば、”タチの悪い、フジテレビへの当て付け”に感じています。
と言うのも、『徹子の部屋』の年内最後の放送はタモリさんがゲストに来るのですが、今のこの時間帯、まさに、『いいとも』で”テレホンショッキング”をやっていた時間ではありませんか。。。Σ( ̄□ ̄;)
果たして、今年最後の放送ではどんな様相を呈するのか――楽しみではあります。。。( ̄ー ̄;)
長くなりましたが、それでは、またです。。。(^ー^)ノ~~~~
>チャンさま コメントありがとうございます
高校野球の、ABCと独立局リレー中継がどうなるのかは
気になるところですよね。
スポンサーとの兼ね合いで決まるのでしょうけど、
10時半から11時半はローカルセールスですから、
休止できそうですしね。
>Masayaさま コメントありがとうございます
「徹子の部屋」を正午にもってきたのは本当に意外に感じましたね。
ただ、いいともが無くなることで、トーク番組がいなくなるわけですから、
その受け皿に…というところですよね。
仰るとおり、年末にはタモリさんが登場するはずですから、
どんな感じで放送されるのか楽しみですね。
特に触れずに例年どおりかもしれませんが…。