和食チェーンのサガミがかつ鍋を名古屋進化！名古屋っ子なら歓喜間違いなし

全店直営の中部最大和食レストラン

　家族親戚が集まって、みんなで和食を食べに行こう！となったら、名古屋の定番は「サガミ」ですよね。豊富なメニュー、ゆったりお座敷、そして何よりも名古屋の味覚を存分に味わうことができるのが魅力です。しかもサガミは、全店直営なんですね。

　名古屋が発祥にもかかわらず、かつては「信州そば」を看板にして、店先で石臼でそば粉を挽いていたりしましたが、今や完全に看板は味噌煮込みうどん。「みそ煮込の妖精・みそっち」というキャラクターまでいるほどです。

　そんなサガミで「とうとう、こんなメニューを開発してしまったのか…。いやむしろ、なぜ今までこれが無かったんだ…！」というメニューに遭遇しました。

　私は「かつ鍋」が大好物です。火が点いた状態で運ばれてきた鉄板では、玉ねぎの入ったおつゆが煮立ち、そこに揚げたてサクサクのとんかつが。さらに卵が半熟状態になっている…というかつ鍋。

　いわば、かつ丼の上の具を調理しながらいただくというスタイル。かつてサガミと同様にこの地方に店舗網があった、アトムグループの「えちぜん」でも人気メニューでしたし、サガミでも定番のメニューです。

　かつ鍋は、運ばれてきた時の卵の状態も重要ですし、何より、おつゆの味わいによって全体の味の好き嫌いが大きく左右されるメニューなので、私の場合は、名古屋の味のお店で無いとおいしく感じません。ですから、えちぜんかサガミに訪れると、必ずと言っていいほどいただくメニューでしたが…。

　アトムグループがコロワイドの傘下となり、今やえちぜんは2店舗。事実上、自分のなかでは、かつ鍋はサガミ一択となっていました。

　やってきましたサガミ。かつ鍋にしようと、メニューを見ると…驚いたことに「かつ鍋」が2種類あるではありませんか。

　ひとつは、おなじみの「かつ鍋定食」、そしてもうひとつが「味噌かつ鍋定食」

　なんと！かつ鍋の赤味噌バージョンが登場してるではありませんか。誰ですかこの天才的なメニューを思いついたのは。いや、むしろ、なぜ今までこれが無かったのか。

　しかも、価格がかつ鍋定食も味噌かつ鍋定食もどちらも同じで、1,350円（税抜）。いやいやいや、同じ値段だったら断然もう味噌でしょう。迷わず注文です。

　運ばれてきました。ぐつぐつと煮えたぎる赤味噌ベースのつゆに浸かった、三元豚のとんかつ。しかも、かつ鍋とは違って、卵は自分で溶いて投入です。

　がっつり濃い赤味噌たれに、卵があいまって次第に半熟に。

　もう、おいしいに決まってるじゃないですかー。

　一口目から、赤味噌のインパクトMAX。セットのうどん・そば用のきざみねぎを、こっちに投入すれば、赤味噌のなかで火の通るネギ。赤味噌とネギの相性のよさは、どて煮で証明されています。

　これから自分は、サガミに来るたびにもうこれしか注文しなくなるんじゃないかと、そんな味噌かつ鍋定食でした。

　ただ、これ、赤味噌具合が尋常ではありません。名古屋で有名な味噌かつ店の味噌かつの味を思い浮かべて注文すると、たぶん、ケガします。名古屋ビギナーにはおすすめできません。それくらいのガッツリ名古屋な味です。