ぜんざい
かつては1月20日でした
地域によって違いがありますが、多くのところで1月11日は「鏡開き」の日として、鏡餅を木槌で割って、そのお餅をいただくことで1年間の無病息災を祈願します。
調べてみても、鏡開きには特に名古屋ローカルルールは無いようで、他の地域と同じように、お餅をいただきました。まあ、勝手に名古屋らしく、トーストにもあんこ、コーヒーにもあんこを入れる名古屋色を反映して、焼き餅ではなくぜんざいにしました。
この、鏡開きの風習自体は室町時代から続いているということなのですが、11日になったのは365年前から、なんですね。
もともとは1月20日だった
そもそもお鏡餅とは、お正月を迎えるにあたって、神様や仏様に対してお供えをしていたものです。松の内の間は飾っておき、それが終わり、お供えを下げていただくという順序になるわけです。
かつては、この松の内が1月15日までだったというのですね。つまり、正月休みが15日までだったと。その15日で松の内が終わったあとに、20日に鏡開きをするというのが、室町時代から続いた鏡開きでした。
364年前に何があったのか
変わったのは江戸時代。1652(慶安5)年の正月からです。その前年に、徳川三代将軍の徳川家光が亡くなったのです。その命日が4月20日。家光の月命日にあたる1月20日は忌日とされ、鏡開きの日が9日も早い1月11日に変更されたのです。
なんと、それに合わせる形で、松の内が1月7日までに変更。お正月休みが半分以下になってしまったのです。それも、鏡開きの日程変更ありきのお正月休み削減です。
それから364年。今でも一部の地域を除いて、鏡開きは11日のままというわけです。
まあ今では、松の内の間ずっと休むという人も少ないでしょうけれども、15日まで正月休み気分というのも、うらやましいですね…。
ぜんざいをいただきます
あんこ大好き名古屋っ子ですから、ぜんざいです。このために買っておいたと言っても過言ではない、井村屋のゆであずきを投入。お餅は焼いて…。
井村屋のゆであずきの甘いこと!もう、口のなかがとろけてしまいそうに甘いですね。これでこそぜんざい。やっぱりつぶあんのぜんざいですね。こしあんのおしるこはちょっと、苦手です。
と…書くと、通じなかったりするのですよね。この「つぶあんがぜんざい」「こしあんがおしるこ」という分け方も関西のものでして、関東では「汁気が多いのがおしるこ」「汁気が少ないのがぜんざい」だったり、また、沖縄ではぜんざいは、「あんこののったカキ氷」になったりと、難しい日本語の代表格ですね…。
とにかく、北海道産小豆100%の井村屋ゆであずきのぜんざい、おいしかった。
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