排他バスレーン(台北市)
既視感のある風景
台北は日本に比べてタクシー料金がかなり安いので、思わず気軽に乗ってしまうのですが、車窓から台北市内の道路を見ていると、違和感を覚えるようで、馴染みのある風景に遭遇します。
それは「基幹バスレーン」です。道路の中央2車線が「バス専用」となっていて、バス停は道路の中央にあるという形。名古屋市が全国に先駆けて導入した、名古屋では見慣れた風景です。
台湾は完全に「バス専用」
名古屋の基幹バスレーンは、平日の朝と夕方は「バス専用」となっているものの、それ以外の時間帯は「バス優先」。バスに配慮さえすれば一般車両も通れることになっているため、実態としては優先しない車もいて、バスと車が入り乱れている様子を見かけることもあるのですが…。
台北の基幹パスレーンは「排他バスレーン」朝5時から深夜0時まで完全にバス専用となっており、道路が渋滞していても、バスレーンに車が入っている様子を見ることはありません。
分離帯がしっかりある一方でペイントは無い
さらに、名古屋ではバスレーン車線同士の間には分離帯が無いのですが、台北の場合は高さとしては低いものの、交差点部分を除いては分離帯があり、バスの逆走は起こらないようになっています。一方で、名古屋のようにバスレーンに色はついていません。
それにしても、道路の真ん中にバス停があって、いわゆる路面電車のような形で人が待っている様子は、まさに名古屋の基幹バスレーンと同じで、見慣れた風景に思えます。
名古屋でさえ運転に神経を使うのに…
名古屋の基幹バスレーンでよくネタにされるのが、基幹バスレーンがあるために、右折レーンが一番右ではないという点です。
左から「←」「↑」「→」「↑」という並びになっているため、慣れていないと運転しづらく、また、基幹バスレーンを走っているうちに気づいたら逆送していた…なんて問題も指摘されています。
台北の場合、まず、右側通行であるということ。右側通行である上に、基幹バスレーンが存在する台北。タクシーに乗っていていつも思うのは、この街で車を運転するのは、たぶん、無理。
でも台湾って、MRTは違いますが、鉄道は左側通行だったりするんですよね。かつて日本統治時代の名残とも言われていますが、新幹線もなんですよね。その理由は、果たして。
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