今日、TVチャンピオン(2)が最終回を迎えましたね。1992(H4)年4月にスタートして、16年半放送されていました。私の人生の半分以上放送されていたということになります。当時のテレビ東京といえば、その前年に九州への進出を果たし、ようやく全国ネットといえる体勢ができたばかりで、全国的にはもちろん、首都圏においてもまだまだかなりマイナーな存在であったといえます。
TVチャンピオンは確か、日曜ビッグスペシャルで放送された「大食い選手権」が、番組として独立して放送を開始したと記憶しています。開始当時は、フジテレビの「カルトＱ」の二番煎じと言われたものの、真剣に競技する選手に対して、馬鹿馬鹿しいルールや、毒舌なナレーションを入れることで独特な番組が形成されていきました。
TVチャンピオンが始まる前、木曜20時には「所さんのもしも突撃隊」という番組が放送されていて、そこでレギュラーを務めていた中村ゆうじさんがそのままスライドしてレポーターに。日曜ビッグの大食いのレポーターを務めていた松本明子さんと、田中義剛さん、東ちづるさんの司会で番組がスタートしました。
当時高校生だった私は、既にテレビ東京大好き人間でして、前番組の所さんの番組をずっと見ていたこともあって、TVチャンピオンも開始当初は本当に良く見ていました。最盛期には視聴率が20％を越え、テレビ東京らしからぬメジャー番組に上り詰めるまでに時間はかかりませんでした。
そんな華やかな時代から時は流れ、最近では視聴率が低迷していたようです。と言っても、テレビ東京においては、取り立てて低いというわけでもありませんでした。まあでも、どう考えてもこの番組はお金かかってますものね。いまだにハイビジョン化できないあたりに何となくそれを感じました。
さらには、一般視聴者をテレビに出すことについては、なかなかリスクの多い時代になってしまいましたから、この時期に終了というのは、引き際として良かったのではないでしょうか。ただ、残念な気持ちがその納得で抑えられるわけではないですけどね。
大食い選手権が他局に拡散して、その他局が早食いをやったことで、それを真似た中学生が死亡し、キラーコンテンツだった大食いができなくなり、しばらくしてほとぼりが冷めて大食いが復活するも、それはTVチャンピオンの看板を傷つけないようにするためか、別枠で「元祖！大食い王決定戦」という特別番組で復活してしまったため、
結局TVチャンピオンとしては、視聴率ドル箱だった大食い選手権を放送できない状態が続き、厳しい視聴率となってしまったという側面もあるでしょう。現在も大食い特番は好調な視聴率を出しています。
もし、大食いを別番組として復活させた理由が、私の考えるようにTVチャンピオンの看板を守るためだったのだとしたら、結局はその配慮が、TVチャンピオンに引導を渡す結果となったということですね。皮肉なことです。
コメント
僕も大食い王選手権好きでした。それだけに・・・あの事件は悔しかったです・・・。
・・・また新しい番組をテレビ東京に期待したいです！
＞ロバうま さん
大食い選手権は、あくまでもバカバカしさを楽しむものでしたよね。TVチャンピオン全盛期の大食いは本当に面白かったです。
TVチャンピオンが終わってしばらく経ちますね。
あの番組は結構見ていて、ケーブルで三重テレビが見れるようになった時に、流れるCMでフレックスアコレ（現マックスバリュ中部）を初めて知りました。
大食いの事件は、食べ物を面白く出したテレビにも責任があると思いますし、番組を作ることの責任や表現の加減について考えてしまいました。その事件でドラマ「フードファイト」が新作が出来なかったりしましたね。
そして最近のTVチャンピオンは著作権のためか、アニメや漫画やテレ東の番組をテーマにしたものが無くなり、こどもや若者があまり出なくなり、マニア感が減ってしまい、そのことも終わったきっかけになったと思います。
後番組が問題解決の番組だそうですがビフォーアフターやドリームハウスや今田ハウジングみたいだと思いました。
失礼しました。
＞西三河のまさ さん
あれは、TBSが大食いをスポーツにしてしまったのが原因でしょうね。まあ、確かに行き過ぎた感はありましたけどね。明日、テレ東で大食い選手権が放送されますね。TVチャンピオンテイストはそこに残されていくことでしょう。
後番組ですが、確かに住宅系ですとそういった番組に似てしまうでしょうが、ペットとかもやるみたいですのでそうとも限らないのでは？
“他局がやらないことをやる”ＴＶ東京が導き出した答えがあの“大食い選手権シリーズ”だったんだろうな～、と私は思っているんですけどね。
＞ＨＡＬＬＥ さん
あの頃はＴＶチャンピオンもそうですけど、浅草橋ヤング洋品店など、他局ではあり得ない企画の番組が多かったですね。