FMラジオが95MHzまでになる?地方版NOTTV?

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写真:名古屋地区のFM電波が出ている東山タワー

AMラジオのFMサイマル、FMの86MHz以上の開放、V-Lowのマルチメディア放送はどうなる?

地上アナログテレビ放送が終了し、かつてのテレビ1~3ch(90~108MHz)が空いたことで、FMラジオが大きく変わるというニュースはこれまでにも流れてきましたが…どれも、各所が勝手に言っているだけでした。そんななか、いよいよ総務省から発表になりましたね。

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「V-Lowマルチメディア放送及び放送ネットワークの強靭化に係る周波数の割当て・制度整備に関する基本的方針(案)」これはあくまでも(案)であり、8月19日(月)まで、総務省は意見を募集しています。こちらの記事にわかりやすくまとめられていました。

【ITpro】「V-Lowマルチメディア放送とFM補完」、総務省が周波数割り当てや制度整備で基本的方針案

アナログテレビの1~3chが終了したことでまず、東京・名古屋など、アナログテレビの1chに放送局があった地域では、使用することができなかった、85~90MHzが開放されるということ。

そして新たに、

90MHz~95MHz
→FM放送用に割り当てられ、
99MHz~108MHz
→地方ブロック向けマルチメディア放送/デジタルコミュニティ放送

になるということです。その間の95MHz~99MHzは、その両者の干渉を防ぐガードバンドとなります。

簡単に言いますと、99MHz~108MHzは、地方ブロック単位のNOTTVみたいなのと、市町村単位のコミュニティ放送のデジタル版。ここからが問題です。AMラジオのFMサイマルは認められるのか?ということです。

まず東京・名古屋などの、85MHz~90MHzは、
(1)FM放送局
(2)コミュニティFM放送局
(3)民間AM放送の難聴取対策FM中継局となります。

これまで、AM放送の難聴取対策FM中継局は、外国電波による混信が酷い場合にしか認められなかったのですが、今後は地形による難聴取も認められるようになるとのことです。ただし、あくまでも「中継局」であり、空中線電力が小さいものしか認めないとなっています。

一方の、90MHz~95MHzは、
(1)コミュニティFM放送局
(2)民間AM放送の難聴取対策FM中継局
(3)民間AM放送の津波など災害への対策としてのFM中継局

この(2)と(3)の何が違うかということ。

つまり、民放AM放送のFMサイマルは、基本的に小さな出力の中継局しか認めないが、90MHz~95MHzに限っては「災害対策」という大義名分さえあれば、本局並の出力も認めるということです。

沿岸部の民放AM局には、本局並のFMサイマルが可能になる一方で、山間部や内陸部の民放AM局にはそれを認めない…と。

さらに、90MHz~95MHzで余裕がある場合には、短波放送のFM中継局、NHK-AMの難聴取対策の中継局もありということになっています。

まだこれは(案)ですので、今後寄せられるであろう意見によって、また変わるかもしれません。

東京のInterFMは、現在の76.1MHzから、上の周波数への変更を希望していますし、また、名古屋への進出についても、東海ラジオ、CBCラジオがFMについてどう動くかに、影響されることでしょう。この周波数割当と制度がキッチリ決まるまでは、名古屋へのInterFM進出や、コミュニティFMの新設は動かないかもしれません。

でも逆に、これさえ決まれば大きく動くかも。InterFM名古屋局開局に、いなべ、半田、大垣、春日井…コミュニティFMはさらに増えるかも?

またその一方で、デジタルに進出するコミュニティ局はこの地方にあるのか。果たしてどうなるでしょうか?どちらにしろ、もう少し時間はかかりそうですね。

カ…カラクリですか…

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コメント

  1. alpha より:

    inter名古屋進出の話題に期待をしておりますが、まだまだ時間はかかりそう?なのでしょうか。
    ところで、ラジオ日経の平日「第2放送」がいつの間にか変身しすぎてて驚いてます。久しぶりにFM79.5の面影を見た気がします。
    土日は元(?)の競馬中継に戻るため月金限定だそうですが…

  2. >alphaさま コメントありがとうございます
    InterFMの件については、
    いろいろと動きは耳にしているのですが、
    まだ発表としては何も動きがない状態ですね。
    この割当の件もあって、もう少し時間が必要かもしれませんね。
    ラジオ日経の第2は大きく変わりましたね。
    全国どこでもラジコで聞けるという有利さを、
    どこまで発揮して浸透するか…ですかね。
    新聞のラジオ欄をもう少し見やすくしてほしいですね。
    第1と第2が入り混じってとてもわかりにくいです…。

  3. mys より:

    こんばんわ、InterFMの免許申請に関して記事を読みましたが、現在東山タワーが工事が行われているという話を耳にしたのですが、もしかしたらInterFM名古屋局のアンテナ関連の工事?なんでしょうかね?
    という事はInterFMは東山タワーからの送信・・・
    予備免許はまだ交付されていない状態ですが、表に出ていないだけで開局に向けた準備は大きく進んでいるかもしれないですね。

  4. >mysさま コメントありがとうございます
    実際にはそれ以前に動くこともありますが、
    基本的には予備免許が出る前に、送信設備の工事は
    していけない建前になっているので、どうでしょう。
    東山タワーは、中京テレビの移転に伴って、
    地デジ予備の可能性もありますし、CBCラジオと東海ラジオが
    FM送信所を乗っける予定もありますので、
    果たしてその工事がどれかというのはわかりませんね。

  5. mys より:

    トッピー@管理人様
    予備免許交付後じゃないと工事できないのですね。
    もしかしたらアンテナ工事ではなく場所確保の工事?
    まあまだわかりませんね。
    ただ、ちょっとした続報?ですが、名古屋支社の場所が明らかになりました。
    「愛知県名古屋市瑞穂区」だそうです。
    リクナビNEXTにInterFMの求人に書かれていました。
    名古屋支社の場所は既に確保済みという事ですね。
    送信所関連の準備も進んでいるものと思われます。
    10月下旬で交付される予備免許後に新続報を期待しましょう。

  6. >mysさま コメントありがとうございます
    まあ、工事は予備免許後でないと…というのは、
    建前の話ですけどね。実際、予備免許前に
    工事に着手された例はこの地方でもありました。
    11月1日付で予備免許を与えることが適当であるという答申を
    電波監理審議会より総務省が受けたということですので、
    もう、間違いなく11月1日付で予備免許交付されますねこれは。

  7. mys より:

    トッピー@管理人様
    総務省からの予備免許の記事を読み、11月1日に予備免許交付とありました。
    支社の判明と予備免許の交付、遂にここまできました。
    近々、送信所と試験電波開始の日付も判明しますね。
    裏ではどこまで準備が進んだかわかりませんが、楽しみが増してきました。

  8. >mysさま コメントありがとうございます
    Twitterのほうに書きましたが、
    既に放送対象地域や演奏所の場所ももう明らかになりましたね。
    あとは、予備免許交付時に明らかになるであろう、
    送信所ですね、楽しみです。

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