エムアイプラザの「I」は何のI?地域によって異なるロゴマーク

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エムアイプラザ各務原店(イオンモール各務原)

三越伊勢丹グループの編集型小型店

 かつてデパートといえば、都市部の中心地にあって「飾って」出かける場所でした。しかし今で、特に郊外においては買物は車で出かけるもの、大駐車場のあるショッピングモールが大いに賑わい、「飾らない」買物が当たり前となりました。

 そんな飾らない日でもデパートで買物をして欲しいという思いを形にしたのが、三越伊勢丹ホールディングスの「MI PLAZA(エムアイプラザ)」です。

 エムアイプラザは2013(平成25)年9月、東京都青梅市に1号店となる河辺店を出店。デパートニーズがあるにもかかわらず、近隣にデパートが無い地域や、従来から三越伊勢丹ファンが多い地域に「日常の中のちょっとしたギフトなど百貨店として期待される品揃えやサービス」をターゲットとしたお店です。

 そんなエムアイプラザが、名古屋圏で初めて誕生したのが2014(平成26)年9月オープンの各務原店です。よく利用しているのですが、気になるのがロゴです。

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ギフトはやっぱりデパートの包装紙がいいよね

 確かに、私なんかはふと何が贈り物をするときに、デパートの包装紙で贈りたいよな…と思うのですが、これは世代があるかもしれませんね。しかしその都度、名駅や栄に出かけてというのは、郊外住みにとっては億劫なところがあります。

 しかし、イオンモール各務原に車でスーッと行って、そこに三越があるというのは大きいですね。実際、何度もここでギフトを買っています。

 名古屋圏といいますと、かつては圧倒的に松坂屋の存在が強く、「包装紙はカトレアでなけなかん」という時代が長かったのですが、松坂屋も大丸と経営統合し、J.フロントリテイリング傘下となっただけではなく、現在は事業会社であるデパート自体も大丸松坂屋百貨店と、完全に大丸と一体化。

 今年5月26日付で、J.フロントリテイリングから松坂屋出身の代表取締役はゼロとなるなど、地元色は薄まるばかりです。l

 一方で、一度は失った地元色を、あえて復活させたのが三越伊勢丹です。

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名古屋圏は別会社

 このエムアイプラザ各務原店を運営しているのは「株式会社名古屋三越」。もちろん、三越伊勢丹ホールディングス傘下ではありますが、事業会社としては地域密着の会社になっているのです。

 かつて名古屋のデパートは全て地元資本でした。三越も「オリエンタル中村百貨店」が傘下に入る形で「名古屋三越」に。一度は三越本体に吸収されるも、再び「名古屋三越」として分社されているのです。

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 現在名古屋にあるデパートは「松坂屋」「三越」「名鉄」「丸栄」そして「髙島屋」と5つですが、名鉄や丸栄だけでなく、このように実は三越も「株式会社名古屋三越」と地元会社であり、さらに髙島屋も「株式会社ジェイアール東海髙島屋」と地元企業。

 実は、あの松坂屋だけが外様という、かつてとは逆の状態になっているのです。

エムアイって?

 ところでこの「エムアイプラザ」。エムはもちろん三越の頭文字のMでしょうが、アイは何のIでしょう?

 関東にあるエムアイプラザは、その両側に「MITSUKOSHI」「ISETAN」と2つの百貨店のロゴが入っていて、三越と伊勢丹のMIなわけですが…。

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 各務原の2つのロゴは「MITSUKOSHI」「MITSUKOSHI」。

 名古屋圏では2016(平成28)年3月、大名古屋ビルヂングに「イセタンハウス」がオープンするまで、「伊勢丹って…何?」状態でしたからね。

 三越の「ミ」の「MI」という感じなのでしょうね。名古屋圏ではそのイセタンハウスも、名古屋三越の運営です。

 一方で、三越に馴染みの無い地域のエムアイプラザ、たとえば愛知県のおとなり、静岡県にある株式会社静岡伊勢丹が運営するエムアイプラザは…、2つのロゴが「ISETAN」「ISETAN」なんですって。

 「MITSUKOSHI MITSUKOSHI」のMI PLAZAは、三越のMIと言えますけど、「ISETAN ISETAN」のMI PLAZAは、Mの意味が…わからない…ですね。

 まあもちろん、実際には三越伊勢丹、三越のM、伊勢丹のIですけどね。

常に革新を生み続ける三越伊勢丹の秘密

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