名古屋でテレビ東京系列が見られるようになって35年ですね

　9月1日は、わが娘の誕生日でもあり、テレビ愛知の開局日でもあります。今から35年前、1983(S58)年9月1日。UHF25チャンネル、映像出力10kWでテレビ愛知が名古屋に開局。当日の中日新聞には「テレビ愛知開局特集」として、本紙とは別に特集紙面が折り込まれました。

　テレビ愛知が名古屋に開局するまでは、他のテレビ局がテレビ東京の番組を流していました。現在もそうですが、三重テレビや岐阜放送はテレビ東京から番組を購入して放送。ただ、当時この2局は夕方からしか放送しておらず、それほどたくさんの番組は放送されていませんでしたし、必ずしも名古屋でどちらかが見られるというものではありませんでした。

　一方、東海テレビ・CBCテレビ・名古屋テレビ・中京テレビでも、それまではテレビ東京の番組が放送されていました。

　特に中京テレビは、テレビ愛知が開局するまでテレビ東京と関係の深い日本経済新聞社が資本参加しており、テレビ東京の番組を数多く放送し、さらに中京テレビの「お笑いマンガ道場」を東京地区で初めて放送したのは、系列キー局の日本テレビではなく、東京12チャンネル（現在のテレビ東京）でした。

　テレビ愛知が開局した、35年前の9月1日。中日新聞の特集紙面には「愛知もテレビ6局時代」と書かれ、東・名・阪のテレビネットワークが記され、5系列すべてが出揃ったことが書かれていました。

　テレビ愛知には、それまでにない特徴がありました。東海テレビ・CBCテレビ・名古屋テレビ・中京テレビが、愛知・三重・岐阜をカバーする広域放送なのに対し、テレビ愛知は、愛知県のみを放送エリアとする県域放送であることでした。

　そう、「愛知もテレビ6局時代」と書かれていましたが、実はこのとき、「三重と岐阜は前から6局時代」だったんです。三重には三重テレビ、岐阜には岐阜放送があり、そしてようやく愛知にテレビ愛知ができたというわけです。

　しかし、それまでの三重テレビや岐阜放送は、あくまでも「テレビ東京の番組を購入して流している独立局」。それに対してテレビ愛知は「テレビ東京の系列局」です。ですからこのとき、名古屋にもようやくテレビ東京系列がやってきたと、それが35年前のことなのであります。

　テレビ愛知は開局35周年にあたって、9月1日付の中日新聞に広告を入れていました。「今日のテレビ愛知は夜まで地元愛でいっぱい」

　すごいのが、テレビ愛知製作番組だけでなく、テレビ大阪製作のつり番組や、テレビ東京製作のバラエティ番組も「愛知ネタ」になっていたこと。系列挙げて、テレビ愛知開局35周年をサポートと言うわけですね。

　名古屋でテレビ東京系列が見られるようになって、もう35年？まだ35年？まあどちらにしろ、今ではあって当たり前の存在ですが、かつては名古屋もテレ東系のない時代がずっとあったわけですね。振り返れば、記憶にあります。

　というわけで、自分のテレ東系・テレビ愛知ファン歴も、35年となりました。