大食い選手権とフードバトル・テレ東の社長が抗議して番組はどうなった?

あけましておめでとうございます。今年は軽い感じでこのコラムを書いていきたいと思います。正月特番がひしめき合う中、1/3(木)の番組編成は昨年末のスポーツ紙などで話題になりました。この日…

TBS(18:30-22:24)
「フードバトルクラブ!今世紀最強の大喰い王グランドチャンピオン決定トーナメント決勝」

テレビ東京(18:00-20:54)
「TVチャンピオン・元祖・大食い選手権 史上空前、かつて類を見ないスゴすぎる勝負” 『2時間ラーメン食いっぱなし駅伝』」

という大食い番組が直接対決する形となり、これを知ったテレビ東京の社長がこういう発言をしました。

「あるパーティーでTBSの砂原社長に会ったので、抗議しました。大TBSが小テレ東のまねをするとはどういうことなのかと」

テレビ東京の「大食い選手権」は1989年に「日曜ビッグスペシャル」で松本明子さんをレポーターとして始めたのがきっかけ。その後1992年にスタートした「TVチャンピオン」の目玉企画として現在に至っている。

TBSは過去にも大食い選手権を単発で組んだことはあったが、「フードバトルクラブ」は今回でシリーズ3回目である。

さて、私自身はテレビ東京大好き人間なのでありますが、今回はパクリがどうとかそんな事を言うつもりはありません。純粋に「TVチャンピオン」の感想です。

私は「TVチャンピオン」が大好きです。その話についてはコラム「TVチャンピオン」の巻をご覧下さい。

TVチャンピオンファンとしては、この1/3放送の「TVチャンピオン・元祖・大食い選手権史上空前、かつて類を見ないスゴすぎる勝負『2時間ラーメン食いっぱなし駅伝』」には期待と不安がありました。

期待としては、TVチャンピオン大食い史上初の新企画である点。年末のパクり騒動のため、「打倒TBS」で力を入れるのではないかという点。

不安としては、TBSを意識して、変な演出をするのではないか?という点と、TVチャンピオンらしさが無くなってしまうのではないかという点です。

そんな心境で1月3日午後6時、テレビ愛知にチャンネルを合わせました。

まず番組のっけの企画は、大食いスーパースター達が海外に遠征し、現地の大食いたちと1対複数で対決するというもの。ニュージーランドのラグビー選手相手にひたすらキウイを早食いしたり、タイの屋台でタイの大食い選手権1位、3位を相手に屋台を食べつくしたり。

見た目地味であったが、日本の大食いスーパースター達が、いかにすごいかというのを実感しました。しかも勝利賞金が10万円相当の現地通貨というのがTVチャンピオンらしくて微笑ましかったです。

さて、メイン企画。2時間食べっぱなしのラーメン対決。大食いスーパースターチーム6人対大食い屈強男100人です。大食いスーパースターチームは6人が1回ずつ登場しラーメンを食べ続けます。そして大食い屈強男100人は1人1杯ずつラーメンを食べ続けます。

2時間でどちらが多く食べられたかを競う競技です。大食い選手権で団体戦というのは
これが初めてです。

TBSの大食い番組と対決するというのに、実績のある、勝ち抜けでチャンピオンを決定するといういつもの形式ではなく、全くの新企画。決して守りに入らないTVチャンピオン。さすがです。この時点でやっぱりTVチャンピオンはすごい。改めてそう思いました。

大食いスーパースターチームは6人で2時間なので、1人20分食べ続ければちょうどという計算になります。なんだかんだ言っても結局、大食いスーパースターチームが
勝つんだろうな。と私は思っていました。

内容についてはかなりおおざっぱに書きますが、

1番手は、1杯19秒と最初は飛ばし、引き離したものの、それが逆に失敗だったのか、20分もたず、2番手へ、3番手、4番手と続き…そして5番手は、大食い屈強男100人とほぼ並んだ状態で、約20分を残しアンカーへバトンタッチ。

しかしアンカーはかなり辛そうな状況。このままでは大食い屈強男100人に負けてしまう。

たまらず不本意だったのであろう一番手が中村有志氏に言う「最後の5分やらせてください」

ルールを変更し、一番手が最後に登場し、リベンジを果たし、大食いスーパースターチームが勝利すれば番組的には面白いだろう。しかし中村有志氏は強い口調でこう言った。

「ダメです。ルールですから。」

私はこの瞬間ぞくっとしました。だからTVチャンピオン好きなんです。番組の展開を面白くして、視聴率を上げるためなら、ルール変更、ヤラセ、なんでもあり。そんな時代じゃないですか。しかもそれが黙認されている…

TVチャンピオンは大食いに限らず「この人が優勝したら面白いのに…」という人が優勝しない事が多々ある。TVチャンピオンはチープな一般視聴者参加のバラエティー番組。そう言われればそうかも知れない。

しかし、TVチャンピオンには筋書きの無い、出場者の人間味あふれる、ドキュメンタリーともいえる戦いがあるのです。だからこそ見ていて感動するんです。

結局、大食いスーパースターチームは今回負けました。

でも、正月特番がひしめきあう中の3時間。この年末年始の特番の中で、私は「TVチャンピオン」が一番面白かったと思う。最後、負けだとわかっていても、アンカーの六番手がラーメンに手をつける…その時かかる、あのいつもの音楽…。感動したよ。TVチャンピオン。

TVチャンピオンは決してTVチャンピオンファンを裏切らなかった。視聴率がTBSに負けたっていいじゃない。TVチャンピオンはTVチャンピオンファンを楽しませてくれる番組をこれからも作ってほしい。

昔、テレビ東京の関係者が雑誌のインタビューに答えた時のこの言葉を忘れません。「たとえ視聴率が1%だとしても、その1%の人のために全力を尽くして番組を作りたい。」

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

TOPPY/川合登志和をフォローする
メディア深層テレ東伝説
スポンサーリンク
シェアする
TOPPY/川合登志和をフォローする

コメントはこちらから

Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました