39年間使われた「テルミナ」の愛称が消える

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5月21日付中日新聞

地下街の名前としてだけ残っていましたが

 名古屋駅の地下を歩いていると聞こえてくる音楽。

「ビバ~テルミナ~、ビバ~テルミナ~」

 1976(S51)年からその名前で親しまれてきた、名古屋の地下街のひとつ「テルミナ」が愛称を変更すると発表しました。現在建設中の「JRゲートタワー」の開業を控え、その名に合わせて、7月17日から「ゲートウォーク」となるというのです。

 そもそも、テルミナって何だったっけ?

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地下街だけじゃなかった

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名古屋ターミナルビル(2010年2月撮影)

 かつては、松坂屋ナゴヤエキ店が入っていた「名古屋ターミナルビル」。このビルと地下街が一体となってつけられていた愛称が「テルミナ」でした。ビルの7階には「テルミナ味の街」があり、名駅前でありながら、懐かしさが残りそれほど混雑することもなく、庶民的な価格で昼食をいただけるスポットでした。

 そんな名古屋ターミナルビルは、2010(H22)年9月末にビルの営業を終了。2016(H28)年に開業を目指して新ビル「JRゲートタワー」の建設を開始。

 当初は松坂屋が引き続き入居したいという方針を示すも、JR東海側が提示した条件があまりにも厳しく断念。結果として、自らの関連会社であるジェイアール名古屋タカシマヤが増床する形となり、うまくライバルを追い出すことに成功。

 名古屋ターミナルビル株式会社も、セントラルタワーズを運営するジェイアールセントラルビル株式会社に吸収させられ、JR東海色満載にすることにも成功。

 さらに、ヨドバシカメラが入る予定でしたが、ビルの開業予定遅れに誠意が見られないとしてこちらも断念し、代わりにビックカメラが入居するなど、話題に事欠かないビルになっています。

テルミナの思い出

 テルミナといえば、印象的なものがありました。まずは、その名古屋ターミナルビルの壁面にあった、全長8.3メートルの巨大な機械じかけのからくり時計「テリヨン」。毎日4回、時を知らせてくれるとともに、待ち合わせの名所でもありました。

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テリヨン(2010年8月撮影)

 ビルの取り壊しとともに撤去されましたが、テリヨンはどうなるのかは何もお知らせはありません。

 テリヨンについては、5年前にこちらでレポートしています。
 →名古屋の玄関「テリヨン」はどうなる?-テルミナ

 そして、印象的なテーマソング「♪ビバ~テルミナービバ~テルミナー」。

 これ、かつてはFM愛知で放送されていた「テルミナ・ビバ・サウンド」のテーマ曲でもありましたので、私は迷うことなく「ビバ」だと認識していたのですが、あの歌声を聞いただけでは「ビバ」とは認識できなかったという声も。

ターミナルビルだったからテルミナだったのか

 そもそも、名古屋ターミナルビルとテルミナはセットでした。きっと「terminal」をもじっての「termina」だったわけでしょうし、ビルが「JRゲートタワー」となればそれに合わせて「ゲートウォーク」にするというのも、まあ納得はできます。

 ただまあ、あのテーマソングが印象的だっただけに、寂しさはありますけどね。

 同じメロディーラインで「♪ビバ~ゲートタワービバ~ゲートタワー」ってテーマ曲を作ってくれるなら、評価急上昇だけど、無いだろうな。

 向かいに出来る新ビルは「大名古屋ビルヂング」のままなのにね。

 わかりました。もう「テルミナ」は錦糸町に差し上げます。

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