この春の三重テレビの変化…理由を推測

三重テレビはこの春、「おはよう三重」「伊勢路たべある記」といった長寿看板番組を終了させ、夕方の「ワクドキ!元気」も、バージョンアップの名の下に、大幅な路線変更を図りました。

前者は番組そのものが終了、そして後者は出演者の人数カット。良く言えば「選択と集中」「番組制作費の圧縮」。悪く言えば「首切り」です。なぜそんなことになったのか。

三重テレビのタイムテーブルを見ると、自社制作番組の減少以外にも、この春から変わった点があります。それは、通販番組、テレビショッピングの減少です。

三重テレビでは、1日の放送時間の半分以上を通販番組に充てています。この春までは、1日のうち13時間が通販ということもありました。しかしこの春からは、最大でも1日12時間程度に抑えられており、放送終了時間が若干早まった上に、これまでは完全に通販番組ばかりだった深夜帯に、テレビ東京からの購入番組が見受けられるようになりました。

通販番組を流すことで収益を得ている三重テレビですから、これは、収益が悪化していることを示しています。ここからはあくまでも推論です。テレビショッピングが減少している理由を考えてみます。

仮説1.通販会社からの放送要請の減少

通販はコマーシャルですから、広告出稿が減れば放送も減ります。かつてはよく流れていた、東芝EMIのソフト販売の通販がかなり減っているように感じます。東芝EMIは通販番組としてだけではなく、番組中などにも、「枝雀落語大全」といった通販もやっていましたが、東芝資本が外れて、EMIミュージックジャパンとなり、会社の体制が大きく変わったことで、出稿が減ったのかもしれません。

うたまろのメディア露出が極端に減少したのも、この影響が考えられます。

仮説2.何らかの行政指導など

民放テレビ局はコマーシャルを収益源としていますが、総放送時間に対して、コマーシャルを流す割合の自主規制を、業界団体が設けています。

しかし、通販番組は一応「番組」という体裁であるため、この自主規制にはあたらないのですが、さすがに、1日のうち13時間が通販であるという状態に、業界団体や行政などから、何らかのケチがついた可能性も否定できません。

仮にEMI1社が通販を減らしても、三重テレビの営業力、媒体力をもってすれば、何とでもなるような気がしないではないからです。

以上、2つの仮説を立ててみましたが、いかがでしょうか。

もし前者が正解だとすれば、EMIの穴を埋めるようなクライアントが見つかれば、「おはよう三重」「ワクドキ!元気」を制作していた頃の収益状態に回復するわけで、再び元気な三重テレビに戻る可能性はあります。

しかし後者が正解ということになれば、「三重テレビは、ワクドキ!元気とおはよう三重をやってた頃が、一番輝いてたね…。」と、未来永劫語られることになるかもしれません。

でもまあ、BSデジタルには1日に14時間も通販やってるチャンネルもありますし、とにかく、後者でないことを祈るばかりです。三重テレビは今、ちょっと一時休息を取っているだけだと思いたいものです。

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コメント

  1. ロバうま より:

    管理人さん、お久しぶりです。

    最近、関テレなどの番組が減ってテレビ東京の番組が増えたな~って思っていたところです。でもほかの地方の放送局で、「○△(放送局名)でCMを流しませんか」というCMをまだ三重テレビは放送していないので、そう考えると経営状態はいいのかなって思います。

    最近気になったことがもう一つ。それは三重テレビナイターについてです。まあ先日のナゴヤドームでのベイスターズ戦で20分ぐらい放送時間が余っていたのに突然ヒーローインタビューを切ったのは、ドラゴンズファンの僕からして「おいおい・・・。」って思うところですが。それより今年は特にタイガース戦や交流戦でのジャイアンツ戦中継など、特定の球団を放送しない他局に似つつあるのが気になります。

  2. >ロバうま さん

    CMを流しませんか?というCMは、さすがにぎふチャンでも、
    見ないですよね。名古屋のラジオではたまに聞きますけど。

    三重テレビがヒーローインタビューをぶったぎるのも伝統ですよw
    ここ最近のことではないです。。。
    テレショップが後に挿入できる場合には、利益が優先ですね。

  3. 心配性 より:

    管理人さん、こんにちは。古い記事で申し訳ないですが書き込みさせていただきます。
    改変以降、栗山さんのニュース読みが皆無なのが気になります。下登さんの退職により仕事量が激増した為、負担軽減策として伊藤さんカムバック&中西さんニュースデビューと思いたいのですが。「何かトラブルがあったのかな」と何故か勘繰ってしまいます。栗山ファンの私としてはニュースを読む姿も拝見したいんですよね…。心配事が杞憂である事を祈ります。

  4. >心配性 さん

    詳しいことは知りませんが、この春改編以降は、
    土日のニュースを外の人にやってもらうということになったみたいなので、
    ただ単にシフトの問題のような気がしますけどね…。

    かつては伊藤アナが平日のワイドニュースをやっていた時代もありましたが、
    今は平日に女性アナがニュースを読むことが無いので、
    栗山アナがニュースを読む機会が無くなってしまったということだと思います。

    まあ、三重テレビはその昔、
    開局以来ずっと中日新聞の人がキャスターをやっていて、
    男性アナがニュースを読むことは一切無いという時代もありましたし…。

    ただもし、今度の選挙特番や選挙速報で、
    メイン司会に栗山アナが座っていなかったら、
    本気で勘繰ったほうがいいかもしれません…。

  5. 心配性 より:

    御返答ありがとうございます。シフトの変更…と思いたいですね。私の記憶が正しければ10数年前も外の人(浦さん、向さん)が土日ニュースを読んでいた気がします。中日新聞の方のニュースは覚えていますよ。「あまり滑舌良くないなあ」という感じで見ていました。失礼。(笑)

  6. >心配性 さん

    向さんがニュースを読んでいたのは覚えていますよ。
    今では奈良テレビやびわ湖放送でニュースを読んでらっしゃるようですね。

    中日新聞のキャスターは、
    初代の故・関戸さんはすごく落ち着いていて、聞きやすかったですけれども、
    その次の渡辺さんは確かにうむむ。。。でしたね。
    まあ、本職の方ではないわけですから、それは…ね(笑)

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