東邦ガスが最近放映をスタートした、強烈なインパクトのあるCMが話題となっています。
かつて東邦ガスといえば、ガスヒーポン君というたぬきのコスプレをした社員が登場したり、原田治さんのイラストを使用したりと、どこかほのぼのとしたCMが多く、岐阜ガス、合同ガス、岡崎ガスと合併してもそれは変わりませんでした。
しかし、東邦ガスはずっとあることに耐えていたのではないでしょうか。
中部電力は数年前から「オール電化」のCMに力を入れてきました。オール電化住宅とは、家の全てのエネルギーを電気で賄う住宅で、ガスを全く使わないことで光熱費を抑え、安全性を高いことがセールスポイントです。当初はそれほどでも無かったのですが、中部電力のCMはだんだんと過激になっていきました。
「♪火~がいらないから、電気料金だけでいい。」と言って火を投げ捨てたり、「そういう時代でしょ?」と言って、火は時代遅れだと言わんばかりだったり…。
火とはすなわちガスのこと。「いらない」だの「時代遅れ」だの散々言われて、東邦ガスの怒りは限界に!?
そして登場したのが今回のCM「ガスはすごいことになっている」シリーズです。未来の研究所のような場所が舞台で、次のようなやりとりが繰り広げられます。
「この家の電気は、全てガスにまかせているのです。それがエコ・ウィル。」
「電気でガスはできないのか!」
「おそらく、無理かと…」
「夢から覚めてくれ!」
ナレーション:「ガスはすごいことになっている!」
中部電力はちょっとやり過ぎたのでは?東邦ガスの怒りの炎はどうやら本物です。さらにCMだけでなく、東邦ガスが先月オープンした今池のショールームには、最新のガス調理器だけでなく、なんとオール電化の調理器が並べて置いてあるのです。つまり、実際に両方使って比べれば、ガスのほうが優れているのは一目瞭然。と自信満々なのです。
それを受けてか?、ここ最近中部電力はオール電化のCMをやらなくなってしまいました。
現在はイメージCMと、でんきの科学館、そして光ファイバーインターネット「コミュファ」のCMしか流れていません。その中で、「コミュファ」は名古屋市内しかサービス対象になっていないにもかかわらず、東海3県で嫌という程流れています。
「まだ、入ってないの?」
って、今度は東邦ガスじゃなく、名古屋市外の人全てに喧嘩を売ってるのでしょうか。
(メルマガ第20号より)
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