29日、トヨタ自動車グループの主要10社が2004年度第1四半期(4~6月)の連結決算を発表しました。円高、原材料価格の上昇といったマイナス要因があったにもかかわらず、トヨタの生産が国内外ともに好調なことから収益は増え、トヨタ車体以外の9社が増収増益となりました。また、トヨタは今年の世界生産台数計画を上方修正しており、グループ6社は業績予想を上方修正しています。
対照的なのは岡崎工場の閉鎖を決めた経営再建中の三菱自動車です。この問題についても、好調なトヨタ自動車は支援の手を差し伸べています。三菱自動車岡崎工場の現場従業員1600人の4分の1に当たる400人をトヨタとグループ8社で受け入れることで合意。さらに、その岡崎工場の取引先企業である部品メーカーなどについても、トヨタが取引を拡大するなどの支援を検討することになりました。
三菱自動車は製造工場だけでなく販社についても整理を進めることとなり、愛知中央三菱自動車は9月末までに愛知県内の5店舗を閉鎖することを発表しました。これは全店舗の5分の1にあたります。三菱自動車の株価はとうとう100円を割り込み、29日、30日ともに一時90円まで売り込まれ30日の終値は97円となりました。
東京三菱銀行がUFJを助け、トヨタが三菱自動車を助ける。この2つの支援関係はどこかリンクしている気がするのは私だけでしょうか。UFJの経営統合については交渉停止命令、三井住友FGによる統合申し込みなど泥沼化の様相を呈しています。
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