毎日暑い日が続きますね、名古屋は特に湿度が高く、夏バテを起こしやすい地域です。そんな名古屋では、人間だけでなくテレビ局も夏バテをするようです。
昨年を思い出してみます。メ~テレこと名古屋テレビは昨年4月、毎週土曜日に5時間の生放送という大型ワイド番組「メ~テレワイド・サンダー5」を投入しました。これはCBCテレビの同じく土曜日の生放送「晴れ・どきドキ晴れ」に対抗するもので、晴れドキの4時間半に対して5時間をぶつけたものでした。しかも番組開始時刻もほとんど同じ、メ~テレはCBCに真っ向勝負を挑んだのでした。
CBCの「晴れドキ」は2001(H13)年の春にスタートした番組で、午前の部2時間には板東英二さん、午後の1時間には芸能レポーターとタレント2名が出演するものの、CBCのアナウンサーが全体の進行やレポートをする番組です。対する「サンダー5」は、メインが陣内孝則さんと島崎和歌子さん。さらに芸能レポーターも知名度抜群の梨元勝さん、レポーターにも塩谷瞬さん、ウド鈴木さんを起用するなど豪華な顔ぶれでした。
しかし、昨年のちょうど今頃でした。「サンダー5」は突然11:45に終了するようになり、2時間15分に短縮されてしまったのです。視聴率的にも経費的にも厳しかったことが予想されます。ただ、経費面は番組開始当初から折込済みだったはずです。従って、番組開始からわずか3ヶ月でという夏バテ短縮は、メ~テレ自身が予想していたよりも、かなり視聴率が低かったと言っているようなものでした。そして実質「サンダー2.25」となってしまった「サンダー5」は9月、誰もが予想した通り半年で終了してしまいます。
メ~テレはこれに懲りることなく、今年の春も斬新な番組を投入しました。平日の午後6時台といえばローカルニュースと相場が決まっていた時間帯に、生放送のバラエティ番組「ぱっぱ屋」を投入します。これは35分間の番組で、ローカルタレントの伊藤秀志さんと、日替わりでやってくる全国区のタレントが名古屋の街をぶらぶらするという番組です。そして土曜日には2番組を投入しました。午前の「WAYAYA丼」と夕方の「バックドロップ」です。WAYAYA丼は懸賞番組なので特筆すべきことはありませんが、バックドロップは土曜夕方に若者向け番組という、かつての中京テレビ「5時SATマガジン」を彷彿とさせるものとなっています。
「バックドロップ」はなぜか7月最終週の放送をお休みしましたが、これは高校野球愛知大会日程変更の可能性があったためだと思われるので、特に終了を予感させる休止ではないと思います。そして「ぱっぱ屋」「WAYAYA丼」とも続いており、今のところ今年は夏バテしていないな…と思いきや。
メ~テレは4月、これらの新番組スタートとは別に、新たな柱を設けました。それはスポットニュースの増設です。スポットニュースとは5分間のミニニュース番組のことで、午前中9:55、10:55の2本、さらに午後に13:55、16:55の2本、そして19:54の計5本を新設し、1日隈なくローカルニュースが流れる状態を作り上げたのです。
ところが、学生が夏休みに入る7月下旬。突如9:55、10:55、16:55のニュースが廃止されたのです。16:55は夕方の「スーパーJチャンネル」に組み入れられたので実質は変わりませんが、午前中のスポットニュースは全廃です。
やはり今年も、メ~テレは夏バテを起こしてしまったようです。
このスポットニュースの一部廃止について、メ~テレの社長が中日新聞紙上でコメントをしていました。要約すると…。
「今はインターネットでニュース配信もしているし、特にスポットニュースが重要だとは思わない。」
スポットニュースを導入した4月の時点で、インターネットは既にありましたよね…。それにインターネットがあるから良いという発言は、テレビ局の存在意義を根底から覆してしまっている気がするのですが…。
たまには…休んだ方がいいんじゃない?
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